浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
悩んだ時は問題を具体的に考える。
これ、とっても大事なことです。
悩んだ時に「何から手をつけていいかわらかない!」ってパニックになりがちな人は具体的に考えていくことで解決への糸口がみつかります。
うつで何が困っているのか?と問いかける
例えば「孤独」って悩みを抱えている人。
孤独をなんとかしよう、って思ってもこのままでうまくいきません。
何から手をつけていってよいかわからない。
こういう時は「孤独ってどういう問題?」って具体的に考えていきます。
孤独っていっても人それぞれ問題になっていることが違います。
・引っ越して知人がいなくて孤独
・知人はたくさんいるけれど、人と接するのが苦手で孤独
・友人はいるけれど、自分の悩みを話せる人がいなくて孤独
・寝る前ボーっとしている時に孤独感が出てきて困っている
問題が違えば対処方法も違ってくるのはわかりますよね。
「うつで困ってるんです」って人もそう。
「うつ」ってのは症状の集まりなので、具体的に考えないと対処法なんて見えてきません。
「うつ」で日常生活がどのように困っているか?を考えると良いです。
・やる気が出ず、自宅にこもり、さらに嫌なことばかり考える
・寝つきが悪く、寝ても途中で目覚める
・ゴロゴロしていると家族に怒られてさらに落ち込む
・休みの日でも仕事のことが頭から離れない
具体的に考えていかないと、何をすればよいかなんてわかりません。
なんとな~く「プラス思考に考えなきゃ」とか、「うつに良い食べ物たべなきゃ」とか、的外れな対策になります。
問題を具体的にするための4つの質問
具体的に考えるヒントは問題に対して「日常生活でどう困るか」「いつ困るか」「どこで困るか」「困りごとは誰と関係しているか」を問いかけてみることです。
・生活の中でどんな風に困ってます?
例 うつ→やる気が出ず、家事がすすまない
・いつ困りやすいですか?
例 寝る前になると嫌なことを考える
・どこで困りやすいですか?
例 休みの日に自宅にいると、嫌なことばかり考える
・困りごとは誰かと関係していますか?
例 自宅でゴロゴロしていると、夫から文句をいわれる
こんな風に考えると、単に「うつだ」ってより、「寝る前に嫌なこと考えがちだから、こういうことしてみよう」とか、どのあたりに取り組んでいけばよいか糸口が見えてきますよね。
悩んだら困りごとを具体的に考える。
まずはそこから手をつけましょう。
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