浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
他人の前で緊張したり、赤面したり、震えたりするのが怖い、変に思われるのが不安、って人の根っこにあるもの。
それは「他人から否定的に見られる」ことへの不安なんです。
例えば顔が赤くなるだけではなんも問題ないハズです。
他人から赤くなっていることを「変だ」と思われるのが不安なワケで。
一人で赤くなっても問題ないですよね?
「他人が自分のことを見ている」のが問題ではありません。
他人が「この人素敵だな」って見ていたとしたら不安にはなりませんよね。
むしろ「もって見てほしい」と思うかもしれません。
他人が見ている理由が「変なやつ」と考ええているから不安になります。
だから、緊張したり、赤面したり、震えたり、困っている症状を隠そうとしますよね。
他人から否定的にみられないために。
しかし、いくら症状を隠そうとしても、不安は強くなる一方のハズ。
「ちゃんと隠さなきゃ」「ちょっとでも緊張したらダメ」なんて考えてばかりいたら、それは注意が緊張にいくのでうまくいくワケがありません。
ではどうしたら他人が否定的にみられる不安を克服できるのでしょうか?
他人はそれほど自分に関心はないことを「体」で実感することが大事
そもそも自分が困っている症状って、本当に他人は否定的に思っているのでしょうかね?
多分、人に確かめたことってありませんよね。
「過去に緊張しているでしょ、って言われたことがった」というあなた。
一人に言われたからといって、全ての人がそのように思っているって断言できますか?
ほとんどの不安って自分の頭の中での「予想」なんです。
「きっと他人は〇〇なんだろう」って。
他人は自分が思っているよりも否定的にみていないことがわかるって大事なことです。
でもそれは症状を隠しながら「人はそんな風におもっていないんだ!」って思いこもうとしてもダメです。
緊張していても、そのままの自分でいても、赤面をしていても、他人はそれほど自分のことを考えていないことを体感的にわかることが必要です。
つまり症状を隠さず、ありのままでいたらどうなるか?を実験してみるのです。
そうじゃないと、他人から否定的に見られていないかどうかなんてわかりっこないですから。
怖いですよね。
これまで症状を隠すことに必死になってきたわけですから。
しかし、何もしなければ今のまま不安に悩まされる生活が続きます。
一歩、勇気をふりしぼって挑戦してみましょう!
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