映画館でパニック発作が起こるのが怖い―小さいステップから克服していく方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人は映画館が苦手であることが多いです。
閉じ込められた空間だから。

「別に映画館にいかないだけだからいいや」ですめば良いのですが、そういう人はきっと映画館以外も怖いままのハズ。
避けている場面があるってことは、よくなっていないということ。
だから映画館が苦手であれば、映画館に行けるようにしましょう。

混んでいる時に逃げられない真ん中の席で映画を見られます?
パニックの人が映画館でやってしまうのは、いつでも逃げられる場所を座席にしてしまうこと。
後ろの端、出入口に近い場所が典型例。
映画館が怖い人が一番最初に挑戦する時はそれでもよいかもしれません。
しかし、パニックを克服したいならば、それだけではダメ。
きちんと真ん中のすぐには逃げ出せない席に座れるようになりましょう。

また混んでいる時も避けがちですよね。

いきなり混んでいる時間に真ん中の席に挑戦しても構いません。
それは勇気が出ない!って方は次の順番でやっていってはいかがでしょうか。

①空いている時間帯に、端の席で映画をみる。
②空いている時に真ん中の席で見る。
③混んでいる時間帯に真ん中の席で見る。

この練習をする時は、不安でも途中で逃げ出すことを絶対やってはいけません。
逃げると不安はもっと強くなります。
「逃げなきゃ、あの状況はダメだったに違いない」ってなります。
どんな低いハードルでも良いので、最後までやり通しましょう。

また出来れば短期間のうちにやってしまいましょう。
2週間の間に何度もいくとか。
何度も練習しないとなかなか不安に慣れません。

怖い場面を避けない、飽きるくらいまで何度も練習するのがコツです。

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