浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
外を歩いていて「誰かを突き飛ばしてケガをさせたのでは?」と不安で、何度も振り返ってしまう。
よくある加害・確認強迫です。
何度も振り返ったり、一緒にいた人に「誰もころばせてないよね」と確認したりします。
ひどくなるとその場からなかなか動き出せなくなり、外出するのも面倒になっていきます。
こういう場合、不安になった時には振り返ってはいけません。
一回もです。
「もしも転ばしていたら大変なことになってしまうから、一回くらいいいよね」
という誘惑が頭によぎるかもしれませんが、それでもやってはいけません。
頭の中で「大丈夫。転ばせていない」と考えるのもダメです。
これをやっている人が結構多い。
もちろん周囲も「大丈夫だよ」と言ってはいけません。
あくまでも不安に慣れていく練習が必要なので安心させるようなことはしてはいけないのです。
ぶつかるのを恐れて
・子どもやお年寄りがいるところを避ける
・ぶつからないように動きを小さくして歩く
・電車のホームでは線路の近くによらない
などしてはいけません。
どんどん生活範囲が狭まってきます。
ではどうすれば良いか。
「不安なことをやってみる」です。
子どもがいっぱいいるショッピングセンターで、腕をおもいっきり振りながら「もう転ばせてけがをさせてしまった」などど最悪のストーリーを考えて歩くとか。
今までと行動と考えていることの逆のことをしていくと良いのです。
薬なしでもきちんと練習していけば強迫性障害は良くなることがわかっています。
治し方のポイントをおさえて練習していきましょう。
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