摂食障害の薬物療法と治療法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

土曜日です。

土曜日が休日であることがほとんどない私はちょっと新鮮な気分です。

さて、今回は摂食障害の薬物療法と治療法について。

薬物療法は専門外なので私がどーこーいうことはできません。

このため厚生労働省が出している摂食障害の薬物療法について書いてあるのを紹介。

これによれば薬物療法は過食衝動の軽減に用いられることはあるけれど、これだけで完全によくなったという報告はないよと。
要は摂食障害に効く特別な薬、というものはないということです。
ただ、うつや不安とかほかの精神疾患が背景にある場合は薬物療法を用いることもあるのでお医者さん指示には従ってくださいね。

時々病院にいって薬をもらったり、入院したら摂食障害は治るのでは、と思っている(家族の方が多いような気がします)場合があります。

あくまで入院は緊急的措置です。

それだけで治ることはほとんどありません。

だからといって、ちまたでやられている「こうなったのは親のせい。それを分析しなくては良くならない」といった類の「治療」を受けてもよくなるという根拠はありません。

厚生労働省が発表している治療法でも、そのような治療法は推奨されていませんよね。

地道に過食や嘔吐に対処していき、食事をととのえていったり、人間関係を見直していったりといった治療が効果を示しているのです。

このため薬物療法が必要な方もそうでない方も、きちんと効果が認められているカウンセリングを受けるようにしましょう。

できるだけ早く摂食障害の方がスタンダードな治療法にたどりつければいいなぁと思っています。

周囲に摂食障害の人がいたら教えてあげてください

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