強迫性障害の人で行動療法を受けたことがない人が多い

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の人が病気のことを調べると、ほとんどの方が行動療法に突き当たると思います。

薬物療法と同等かそれ以上という成果が出ていますからね。

それでも受けたことがある人は少数派だと思います。

受ける人が少ない理由としてはいろいろあると思いますが私がよく聞くのは
「必要ならばかかっている医療機関からすすめられると思ったがすすめられなかったから」
というもの。

薬物療法だけで治療をすすめ、よくなったり悪くなったりを繰り返して、数年~十数年も医療機関にかかっているといったパターンです。

「ずっと治らない」
「自分には行動療法が必要ないのかなぁ」
と思っていたということをよく聞きます。

以前は強迫性障害は治らないと思われていました。
しかし、現在は行動療法の登場で治る可能性が高い病気となっています。

ただし、よっぽど行動療法に詳しい人が医療機関にいなければ薬物療法のみが選択肢となる場合がほとんどだと思います。

下手をすると医療機関の専門家から「強迫性障害に行動療法はきかないよ」と言われるパターンもあります。
そのように言う専門家はまず行動療法の専門家ではありません。

医療機関の専門家であれば行動療法をできるだろう、治した経験があるだろうというのは間違いです。

このため強迫性障害の行動療法を受けるためには自分で治療機関を探さなければならないのです。

薬物療法以外の方法を探している、または薬物療法をやってはいるけれど他の方法も併用したいという方は、積極的に行動療法をやっている治療機関を探してみてください。

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