浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
欲しかったあるブランドのバッグを買ったとき、街に出かけると同じブランドバッグの人をよく見かける、といった経験はありませんか?
また、車を買った時、同じ車が目につくようになった、という経験もありません?
これはもちろんバッグや車が急に増えたからではありません。
自分がいつも以上にバッグや車に注意を向けるようになったからそのように感じるのです。
人は見たい物を見る、といったものですね。
選択的注意と呼ばれています。
これは心の病気の方にもみられます。
うつの人であれば、自分の悪いところばかり目につきますよね。
うまくいかないところばかり目につくとか。
摂食障害の人であれば、体重や太くなっていると感じるところばかりに目がいきます。
自分の着目している点だけで評価しているのです。
なかなか自分では気づきにくいものです。
この状態から脱するには、自分がまず選択的注意をしていることに気づき、注目していく方向を広げていかなくてはなりません。
多少の練習が必要となります。
さて、あなたは自分自身の注意がどこに向いているかわかっていますか?
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