浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
以前書いたことがあるのですが、強迫性障害の患者さんは発症してから治療を受けるまでに何年もかかっています。
また行動療法までたどりつく人はさらに数年たっていることがほとんどです。
何年も経っていると「長い期間たっているから治りにくいのではないか?」と思う人が結構います。
実際のところは、そんなことはありません。
10年以上強迫障害で悩んでいる人が行動療法を受けて数ヶ月で日常生活に支障がないレベルまで回復することも珍しくはありません。
逆に強迫性障害になって間もないと「もっと楽な方法があるのではないか?」と思い、他の方法を試そうと
して治るまで時間がかかるのかもしれません。
もちろん早く治そうと思えばそれなりの努力が必要となりますけど。
私の経験では、良くなる・良くならないかは強迫性障害で悩んだ年数というよりも、やるか・やらないか、なのではないかという印象です。
当たり前と言えば当たり前ですが、長い間悩んでいてもやればよくなるんだ!と希望をもつ人もいると思います。
「今更やっても・・・」と思わず、良くなりたいと思ったら行動療法を受けてみましょう。
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