結婚式で「うつ」の話題

臨床心理士の鈴木です。

先日、知人の結婚式に出席しました。

銀座でのレストランウエディング。

銀座な街が見渡せるレストランで高級フレンチ。
ゴージャスです。

このような場に出席するとどんな職業かとよく聞かれます。
臨床心理士と答えると、「うつ」のことについての話題となることが多いです。

どの職場も「うつ」が多いとのこと。
そしてメンタルヘルスの専門家には「うつの人には励ますな、薬のんでやすませるように」と言われる。
「じゃぁ、周囲は何もするなってこと?」と思うらしい。
よくよく話していくと「うつ」の人にやや攻撃的な感情を持っている様子。

つまり専門家の話に納得いっていないのです。

このようなことは「うつ」の方の家族、職場の人間にも言えるでしょう。
「休んでいいよ」と言いつつも微妙に怖い顔をしている人なんかそうかもしれません。

ちなみに「うつ」が表面上には良くなっているけれど、まだまだ無理ができない場合もトラブルが起きやすいですよ。
周囲は「もう治った」と思いこみ、ここぞとばかりに叱咤激励するパターン。

こんな場合でも認知行動療法のような積極的なカウンセリングがあること、「うつ」に効果があることがわかると、家族が協力的になってくれることもあります。

家族に対する「うつ」の情報提供が大事なんだろうなぁと再認識させられました。

結婚式は「涙のない結婚式」にしたいという新郎新婦の希望だったそうです。
その希望通り最後まで笑いのたえない結婚式でした。

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