子どもの社会不安障害

臨床心理士の鈴木です。

私のカウンセリング受けている方は20~40代の女性が多いのですが(男女比は男性3、女性7くらいです)、最近高校生~大学生の社会不安障害と診断された人が来談することが多くなってきました。
まだ若いということもあり、できれば薬以外の治療法を希望するという方がほとんです。

「視線が気になる」「変だと思われているのでは」「友人は自分と話していてもつまらいと思っているのでは」など学校でそのように考えてしまい、不登校や引きこもりになるケースもあります。

両親に言っても「誰だって緊張する」「気の持ちようだ」「誰もそんな風におもってないよ」「単なるなまけ」と説得され、理解してもらえず、一人で悩んでいることが多いようです。
社会不安障害は普通に暮らしていれば見聞きすることは少ないので、親御さんがそのように説得するは仕方ないのかもしれません。
このため不登校や引きこもりになって初めて親御さんがあわてて来談されます。

症状が重い場合は薬も有効ですが、薬が有効なために薬なしではいられなくなったり、薬はやめてしまえば元にもどることも少なくありません。
薬を飲むにしてもカウンセリングとの併用をお勧めします。

カウンセリングというと「根掘り葉掘り過去のことを聞かれるのでは」と心配される方がいますが、そのようなことはあまりいたしません。
相手が子どもだからといって、症状をご両親の育て方のせいにしたり、箱庭や絵を描かせるだけで終わるような治療的根拠の乏しいカウンセリング、話を聞くだけのカウンセリングもいたしません(必要性があったり、希望したりすれば別ですが)。

社会不安障害には認知行動療法が有効というデータが出ています。
きちんと認知行動療法の対処法や考え方を見につけて継続して実行していけば良くなっていきます(もちろん100%ではありませんが・・・)。
社会不安障害という診断がつかなくても、そのような症状で困っていれば遠慮なくきてください。
苦痛を軽くし、今よりも楽しい生活ができるようにお手伝いします。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。