浦和すずのきクリニックの鈴木です。
強迫症についてどんな本を読んだらよいか迷ったことはありませんか?
強迫症を改善させるためには正しい知識が必要となります。
しかし、インターネットを見るといろんな情報があって迷いますよね。
そんな人はまず今回紹介する本を読むことをおすすめします。
強迫症の方に私が実際におすすめしています。
読むことで強迫症や改善方法に関する一通りの知識を十分に学ぶことができます。
強迫症の書籍で何を買ったらよいか迷っている人は参考にしてください。
原井宏明(著、監修)、岡嶋美代(著)
ナツメ社
強迫症のメカニズムや種類、原因、対応方法、家族の対応、強迫症の方の体験談など、幅広く書かれています。
全面カラー、漫画などもあり読みやすい構成となっています。
まず一冊目はこの本を見てある程度の知識を得ると良いでしょう。
対応方法は理論的背景が詳しく書かれていないため、なぜそのような対応をするのかわかりにくいと感じることがあるかもしれません。
対処法のアイデアは豊富にのっていますがワークブック的なものではないので注意が必要です。
こんな人におすすめです。
・強迫症は何か基本的な知識を得たい人
・基本的な対応法を知りたい人
飯倉康郎(著)
二瓶社
強迫症は認知行動療法が最も有効な対処法です。
その認知行動療法の簡単なワークブック的なものです。
昔ながら強迫症の認知行動療法のやり方が書かれています。
今は別の考え方も出てきていますが、まずはこの本に書かれているやり方に沿ってやってみるとよいでしょう。
強迫症の悪循環、改善方法、ポイントが簡潔にわかりやすく書かれています。
薄い本ですが基本的な対応方法はきちんと書かれています。
この通りやれば改善できる人もいるでしょう。
家族への対応は書かれていないので注意してください。
こんな人におすすめです。
・基本的な強迫症の認知行動療法のやり方を学びたい人
・厚くて分厚い本は読むのが面倒だという人
ジョン・S・マーチ, クリスティーン・M・ベントン他(著)
星和書店
子供が強迫症になった時に家族の方が読むと良い本です。
子供の強迫症への認知行動療法のやり方が詳細に書かれています。
基本的な考え方ややることは大人と変わりませんが、子供に説明する時のやり方の工夫が満載です。
子供用の本ですが、大人の強迫症の方が読んでもヒントになるところも多いかと思います。
注意してほしいのは、実践するならきちんと読み込んだ上でマニュアル通りやった方がよいです。
単に子供に我慢させるだけの治療になりがちです。
焦らず丁寧に実践するのがコツです。
こんな人におすすめです。
・子供の強迫症についての知識、治療方法を詳しく知りたい人
強迫症の本は、改善のための情報がつまっています。
読んだだけで改善することはなく、実践を継続することが必要です。
しかし、本を読んでも「自分の症状ではどうしてよいかわからない」「実践を継続することが出来ない」と思う人が多いかと思います。
その場合は、認知行動療法の専門家に相談するようにしてください。