浦和すずのきクリニックの鈴木です。
パニック症(障害)の人は動悸や息苦しさがあると
「このままだと死んでしまうのでは」
「気が狂ってしまうのでは」
と考えて不安になります。
実はこれ、パニック症の人によくある考え方のクセなんです。
この考え方のクセはほかにもいろいろあります。
どのように対処してよいかわからないって人もいますよね。
今回はパニック症でよくある考え方のクセと基本的な対応方法について説明します。
・死んでしまうのではないか(心臓発作、脳梗塞など)
・気が狂ってしまう
・大声をだすなど人に迷惑をかけるのではないか
・何もしなければ不安は永遠に続くのではないか
・気を失ってしまうのではないか
・一人でいたら自分では何も対処できないのではないか
これらは全て考え方のクセ。
要するに本当のことではありません。
死ぬことも永遠に不安が上がり続けることもありません。
よく「倒れた」って人いますけど気を失って倒れたというより、不安で立っていられなくなってしゃがみこんだってことがほとんどですよね。
パニック症で出てくる症状は不快ですが危険なものではないのです。
まずは基本的な知識として頭にいれておくとよいでしょう。
不安になった時「死なない」ことが頭の片隅にあるだけでも多少マシにすごせる人もいます。
しかし、その場になると「やっぱり死ぬのでは」と考えるし、たとえ頭では「死なない」とわかっていても不安ではありませんか?
ご心配なく。
そんなものです。
「あの部屋に幽霊がいるかもしない」と不安な人が、人から「幽霊なんていないよ」って言われても怖いままであるのと一緒。
他人が部屋にいっても幽霊いなかったけど、自分が部屋にいったら幽霊いるかもしれませんし。
ではどうすればよいのか?
先ほどの幽霊の例でいえば、部屋に幽霊がいるか見に行けばよいのです。
そうすれば幽霊がいなかった、と納得できますよね。
これと同じで「ここから逃げ出さなければ、どんどん不安が上がって気が狂ってしまう」と「幽霊への不安」があるなら逃げ出さずにいてそのまま気が狂うか実験しましょう。
不安が上がり続けることはなし、気が狂わないことが実感できます。
一人でいたら対処ができず最悪死んでしまう、と不安なら一人でいて死んでしまうか実験してみましょう。
こんな風に自分の考え方が本当かどうか、最悪のことが本当に起こるのかを実験してみるとよいのです。
やってみると自分の考えていたのとは違った結果になるので、考え方が変わってきやすくなります。
一回だけでは「たまたま大丈夫だっただけ」となりやすいので、何度もやってみるとよいです。
そうしていくうちに「本当に死ぬとかそんなことはないんだ」と頭ではなく体で理解することができるようになります。
「万が一、死んだらシャレにならないじゃないか」とツッコミがきそうです。
普段はパニック発作だけど偶然その時だけ心臓発作だった、という可能性はゼロではありませんからね。
そこは不安に飛び込んでみないと乗り越えられません。
「事前に部屋に幽霊がいないこと、幽霊に呪われて死なないと証明せよ」というのと一緒で、パニックでは死なないのですがそれを証明するってことは理屈上できません。
考え方のクセを変えてパニックを改善させたければやるしかありません。
最後は「パニックにとらわれない生活を手に入れたい」という気持ち、勢いが大切になります。
どうしてもやるのが難しい人は、簡単なことから実験してみるとよいかもしれません。
電車にのったら息苦しくなって窒息死してしまうと考えていて、一人だと不安だけれど誰かと一緒ならできそうと考えるなら最初は誰かと一緒に電車にのり窒息死してしまうか実験するとか。
ずっと誰かと一緒だと「他人がいるから安心」→「他人がいなかったらやっぱり何かあるかも」と不安が強くなるので、だんだん一人で実験するようにするとよいです。
出来るところから少しずつやりましょう。
「怖くてできない」と考えるのではなく「どこからならできそうか」を意識すると不安なことにチャンレジしやすくなります。
パニック症の人は動悸や息苦しさなど体の症状に対して「死ぬのでは」など考え方のクセがでてきやすいもの。
基本的な対応としては
・考え方のクセであり不安なことは起こらないと意識する
・自分の考えている不安が本当かどうか実験する
この2点を実践していくとよいです。
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