PTA・ママ友が怖い!主婦が悩みやすい社交不安症の症状と対策

浦和すずのきクリニックの鈴木です。

こんな症状で悩んでいませんか?

・PTAの役員になったが人前での緊張で悩んでいる

・ママ友のランチ会に行くと「浮いているのでは」と不安になる

・人前での赤面や震えで、友達と会うのが嫌になっている

もしも悩んでいるなら「社交不安症」かもしれません。

社交不安症は対人関係での緊張や震えなどで悩む病気です。

詳細はこちらを参考にしてください。

仮に病気までいかなくても、上記の症状で悩んでいる人も多いと思います。

そこで今回は主に主婦などが悩みやすい社交不安症の症状と対処法について説明します。

改善するきっかけになりますよ!

 社交不安症の主婦が悩みやすい3つの場面

主婦が社交不安症で悩みやすい場面は

・友人・知人との雑談

・外出先での視線

・PTAや友人など人前で話す時

この3つが多いかと思います。

それぞれの場面と対策について説明します。

 友人・知人との雑談

外出先での立ち話やランチ会などで

「自分の話はつまらないと思われているのではないか」

「場違いなことを言って変だと思われているのではないか」

「浮いているのではないか」

と考え悩んでいませんか?

このような場面では「自分は他人から否定的に思われるような言動をしている」と考えています。

すると、あせって話そうとしたり、何を話すかばかり考え余計何を話せばよいかわからなくなります。

人と交流するのが嫌になり避けがちになるのですが、避ければ避けるほど不安は強くなるため症状は悪化します。

対策

これまで自分がやってきた対策をやめ、自分の考えていることが本当か確かめてみるとよいです。

例えば「自分の話をしたら変な人だと思われる」と考えて、自分の話をしていなかったらならば、あえて自分の話をして本当に変な人だと思われるか確かめてみる、とか。

「沈黙があったら、気まずい雰囲気になり人は離れていく」と考えているなら、沈黙を作って本当に人が離れていくか実験してみるとか。

勇気が必要なことからしれませんが、ほとんどの場合自分の考えすぎのことが多いので、やってみると考え方が変わります。

こちらの記事も参考にしてみてください。

対人恐怖症で雑談が出来ない人が改善が必要な2つのこと

 外出先での視線

外出先で「他人が自分のことを見ているような気がする」と考えていませんか?

なぜ他人がみているかについては、外見、しぐさなどが変に思われていると考えている人もいますし、なんとなく見られていると考えている人もいます。

人目が怖いから、下を向いて目を合わせないようにしたり、マスクをしたり、サングラスをつけたりします。

真夏でもそんな恰好をするので余計目立って「やっぱり人は見ている」と思う悪循環になることも。

対策

本当に自分のことを見ているか確かめてみましょう。

視線が怖い人は、視線を恐れるあまり周囲を見ていません。

つまり他人の目を気にしていながら他人を見ていないのです。

このためどれくらいの人が自分のことを見ているか確かめてみることがおススメ。

ほとんどの人が見ていないことがわかりますよ。

詳しいやり方についてはこちらの記事を参考にして下さい。

視線恐怖症の克服方法 カウンセラーが変顔をして実際にやってみた

 PTAや友人など人前で話す時

PTAや友人の前で話す時に「震えてしまう」「赤面してしまう」ことで悩んでいませんか?

緊張していることが周りに伝わっていると考えていませんか?

こういう人は普通に場数をこなしてもなかなか慣れないことがあります。

なぜ慣れないか?

それは話す時やその前後にやっている対処法が問題になっています。

・下を向く

・早口で話す

・震えないように脇をしめる

・事前に何を話すか考える

・大勢の前で話す時は原稿を作る

・赤面が不安で温かいものを避ける、または温かいものを食べてせいにする

・赤面を恐れて暗いところでしか人と会わない

これらの行動は安全確保行動といって、一時的な安心感は得られても、なかなか症状が改善されない原因となります。

早口で話すのとゆっくり話すこと。

どちらが緊張が増すと思いますか?

早口の方ですよね。

事前に何を話すかばかり考えていたらどうなりますか?

発表の何日も前から憂鬱になっているのではありませんか?

赤面を恐れ暗いところで他人と会っていて赤面への恐怖がなくなりましたか?

なくなっていませんよね。

このため安全確保行動をやめた方がよいのです。

「安全確保行動をやめたら大変なことになりそう」と思うなら、本当に大変なことになるか実際やってみるとよいです。

ほとんどの場合、大変なことにならないことが体験できます。

どうしても心配ならスマホで自分の話しているところを動画をとり、安全確保行動をやっている時とそうでない時、どのように違うか比較してみましょう。

例えば大勢の前で話すと震えてしまう人の場合。

一回目は下を向き、脇をしめて、原稿を読み上げる。

2回目は、まっすぐ向き、震えてもかまわないので力を脇にいれず、原稿をそのまま読むのをやめる。

どちらがよいか比較してみましょう。

多くの場合、後者の方が印象良く見えるハズです。

またその時わざと震えてみましょう。

動画でみるとさほど気にならない震えだったりします。

赤面が不安な人はわざと顔を赤くしてみてどれくらい赤いか予想してください。

そして鏡などで自分の顔を見てください。

予想通りの赤さだったかを確認してみましょう。

多分思ったより赤くないことがわかります。

こちらの記事も参考にしてください。

自己紹介で緊張する人が克服するために知っておきたい7つのこと

赤面恐怖症の治し方 考え方のクセを変えよう

 まとめ

社交不安症は他人から否定的にみられることが不安な病気です。

対策の基本は、自分が恐れていることは本当のことなのか実験してみること。

実際にやってみると恐れていることは起きないし、起こってもなんとかなることが経験できます。

うまくいかない、どうやればよいかわからないって人はカウンセリングでご相談ください。


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