浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
ギャンブル依存症は経済的なことだけでなく、借金のため人間関係が悪化したり、精神的につらくなったり、様々な方面で問題が起こります。
このため、気づいたら早めの治療が必要です。
今回はギャンブル依存症かどうかについてチェックする方法を紹介します。
あてはまるようなら、治療をやっているところに相談しに行きましょう。
今回はDSM-5という診断基準をご紹介。
ギャンブル依存症という名前ではなく「ギャンブル障害」と言います。
あくまでも参考です。
実際の診断は医療機関でやってもらってくださいね。
以下の4つ以上の項目があてはまっていればギャンブル依存の可能性があります。
チェックしてみましょう。
(1) 興奮を得たいがために、掛け金の額を増やし賭博をする欲求。
(2) 賭博をするのを中断したり、または中止したりすると落ち着かなくなる。またはいらだつ。
(3) 賭博をするのを制限する、減らす、または中止したりするなどの努力を繰り返し成功しなかったことがある。
(4) しばしば賭博に心を奪われている(例: 過去の賭博体験を再体験すること、ハンディをつけること、または次の賭けの計画を立てること、賭博をするための金銭を得る方法を考えること、を絶えず考えている)。
(5) 苦痛の気分(例: 無気力、罪悪感、不安、抑うつ)のときに、賭博をすることが多い。
(6) 賭博で金をすった後、別の日にそれを取り戻しに帰ってくることが多い(失った金を“深追いする”)。
(7) 賭博へののめり込みを隠すために、嘘をつく。
(8) 賭博のために、重要な人間関係、仕事、教育、または職業上の機会を危険にさらし、または失ったことがある。
(9) 賭博によって引き起こされた絶望的な経済状態を免れるために、他人に金を出してくれるよう頼む。
何項目あてはまるかで重症度が変わります。
軽度: 4〜5 項目の基準に当てはまる。
中等度: 6〜7 項目の基準に当てはまる。
重度: 8〜9 項目の基準に当てはまる。
4項目以上あてはまっても以下の場合はギャンブル障害とは言えない可能性があります。
・友達などから誘われたときなど、ギャンブルをやるのは限られたときのみ
・躁(そう)状態の場合。
・特定の薬でギャンブルをしたい衝動が起こってやっている場合
この辺りは医療機関にいかないとわかりにくいと思います。
ギャンブル依存かなぁと思ったら、医療機関などに相談に行きましょう。
ただ薬というより、カウンセリングなどでギャンブルをしたくなった時の対策などを一緒に考えていった方がよいです。
このため、カウンセリングが受けられるようなところに行きましょう。
本人が行きたがらない場合は、まず家族が相談に来てどうすればよいか話し合うとよいです。
私のところでも相談できますよ。
うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。