なぜ話し合いのつもりがケンカになるのか?3つのマズイパターン

041612

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

夫婦やパートナー間で話し合いが大事といわれています。

しかし多くの場合、話し合いがうまくいかずむしろケンカになって話もしなくなる、というパターンに陥りやすいです。

なぜそうなるのか?

今回は話し合いをこじらせやすい3つのコミュニケーションについて紹介します。

あてはまる人は改善していきましょう。

 ①過去のことを責める

不満があった時「あの時もあーだったじゃない」と過去のことを持ち出してくると、ケンカになります。

続く言葉は「あなたはいつも○○だ」となっていませんか?

こんな話し合いをしても本題からそれるし、関係が悪くなるだけです。

解決したいのは過去のことではなく、今起こっている問題についてですよね。

過去ではなく、今から何をどうしたらよいか?についてのみ話し合うようにしましょう。

 ②「身勝手」「無関心」「非協力的」とレッテルをつける

例えばパートナーが毎日仕事で遅く帰ってくるとします。

そうするとさみしくなり「あなたは私のことどーでもいいと思っているんでしょ」と言ってしまう人いませんか?

「あなたは○○だ」と「あなたは」を主語にして相手の性格にレッテルをはるのは相手への思い込み。

「どーでもいいと思っている」というのは、自分がマイナスにとらえて相手にレッテルをはりつけているだけで、相手は思っていないことが多いものです。

まずケンカになります。

そんな時はまず自分が何を相手に伝えたかったのか?考えてみましょう。

「パートナーがどうでもいいと思っている」ということを伝えたいわけではありませんよね。

「さみしいから、自分との時間をもう少し増やしてほしい」ことが言いたいのでしょう。

伝えるべきところは、ここの「本当に言いたかったこと」です。

他にも・・・

「育児に非協力的」→「日曜日は子どもと一緒にいてほしい」

「病気になっても無関心」→「一緒に病院を探しくれると助かる」

「本当に伝えたいことは何か?」を考えて、それを言葉に出すようにしましょう。

具体的にどんな言い方をすればよいのかについてはこちらの記事を参考にしてください。

自分の気持ちを伝える時のポイント

 ③話し合いに勝とうとする

多くの人が「話し合い」を「自分の言うとおりにしてもらうためのもの」にしてしまいます。

どんなに言い方に気をつけても、相手が自分の言うことに同意してくるとは限りません。

間違っても「相手を理屈で論破する」ことをしてはいけません。

話し合いは戦いではないのです。

話し合いの前提として、相手を変えることはできないということをおさえておくべきです。

できるのは、自分の気持ち・意見を質のよい方法で伝えること。

その結果、相手が聞き入れてくれることもあるし、そうでないこともあります。

これを受け入れることが大事。

また全部の要求は通らなくても、一部なら通るかもしれません。

不満は残るかもしれませんが、全く何もしないよりはマシです。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。