浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
悩みがあった時、他人に助けを求めるってことはとっても大事。
自分の中でなんでもかんでも解決しようとしてもなかなかうまくいきません。
私は職業柄「悩んでも自分で解決できるでしょ」と思われがちですが、そんなことはありません。
困るといろんな人に相談して助けを求めます。
年上、年下、性別関係なく。
自分で解決できることなんて限られてるいるんですよ。
心理学を学んだところで、悩みなんてなくなりませんしね。
どう悩みと付き合っていけばよいのかは学べますけど。
それでも他人に助けを求めることが苦手な人いませんか?
仕事でも家事や育児のことでも、苦しいけれど「助けて」といえない。
そんな人は助けを求められるようになりましょう。
今回は、助けを求められない人はどんな人か?どうすればよいのか?について書いていきます。
助けを求められない多くの人が考えていることがあります。
それは
「周りの人はこれくらいちゃんとできている。それなのに助けてほしいとは言えない」
ってこと。
仕事だったら「これくらいの量はみんなやっているのに、分担してほしいなんて言えない」
家庭だったら「育児や家事は他の人はちゃんとやれている。こんなことで育児と家事を分担にしてほしいなんて言えない」
こんな風に考えて、そのままにしていくとだいたいパンクしてしまいます。
結局、うつになって倒れるとか、そこまでならないと周りに気づいてもらえません。
考え方の背景には助けを求めると
・他人に迷惑がかかる
・他人から否定的に思われる
と思う心理が働いていることが多いようです。
「助けを求めたら何が不安なのか」と自分に問いかけてみましょう。
そして、自分のその考えが本当かどうか実験してみるとよいです。
「助けを求めたら『こんなこともできないの?』とむっとされる」と考えていたとしましょう。
本当にそうなるかを試してみるのです。
勇気が必要かもしれません。
もしかしたら予想通りになるかもしれません。
しかし、やってみると意外にすんなり助けてもらえることの方が多いのです。
自分が思っているほど、人は自分の考えている通りではないことが実感できます。
「助けを求めみよう!」と気張るのではなく、「実験」としてやってみると心理的負担が少ないです。
是非やってみてください。
心理学的には、頼みごとをして親切にしてもらうと、親切にしてくれた相手は自分に好意を抱くようになるんですよ。
「こんなに親切にしているから、私はこの人のことが好きなんだ」って。
不思議ですよね。
ですから助けを求めるのは悪いどころからよい人間関係を築くきっかけになるかもしれませんよー。
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