不安なことをやっても悪くならない パニック障害の克服方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害は不安なことに挑戦していくことで治ってきます。

電車が怖かったら電車に乗るとか。

ここでよく聞かれる疑問。

「不安なことをやったら余計悪くならないのですか?」

今回はこの疑問に答えていきます。

結論から言えば「きちんとやってもられれば悪くはならない」と言えるでしょう。

ネットでは「発作に慣れようと思って挑戦したら余計悪くなった」と体験が書かれているものがあります。

「悪くなった」と言っている人のほとんどがやり方がマズイのです。

代表的なマズイやり方は、不安にチャレンジしている時に途中でやめてしまうこと。

電車にのって、どんどん不安になって、我慢できないから降りる。

「不安になったら電車おりればいいや」って考えている人が多いですね。

こんな挑戦してもなかなかよくなりません。

各駅停車の電車には条件付きで乗れるようになるかもしれませんが。

不安がピークのところでチャレンジをやめると、あとで不安はもっと強くなる可能性があります。

「あの時電車降りたから大丈夫だった」と考えてしまい、電車を降りなくても発作がおさまるのを経験できないのです。

ポイントは不安の程度が小さくなるまではチャレンジを続けること。

少なくとも15分以上、不安に慣れるまではさらに数十分~数時間は必要なこともあります。

結構長いと思いませんでした?

それくらいやらないとダメなんですよ。
不安と時間

こちらの記事にも書いています。

パニック障害はどれくらいの時間、不安場面に挑戦すれば良いのか?

そんなのできない!って人は、低いハードルから始めましょう。

高いハードル中途半端にやって怖くなるより、低いハードルからきっちりやっていった方が治療的です。

どんな感じでやっていったらよいかはこちらの記事を参考にしてください。

広場恐怖症の克服方法 パニック障害の治し方

その他にも、気をそらす、不安になったら薬を飲むなど、不安に挑戦しても効果を小さくしてしまうやり方をやってもなかなかうまくいきません。

ここもポイントですよー。

病院では教えてくれないパニック発作がこわいままの理由

不安なことにチャンレジンするときはポイントをおさえながらやっていけば大丈夫です。

あとは一歩踏み出す勇気ですよー。

一人ではなかなかできない時は相談に来てくださいね。

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