浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
人間関係って面倒ですよね。
他人がどう考えているかを気にしたり、他人に伝えてもわかってもらえなかったり。
分かり合えない人っているもんです。
そんな感じで人間関係で疲れている人はどうすればよいか?について。
人間関係で疲れている時は、有名な心理学者の詩が役に立ちそうなのでご紹介します。
私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。
出会えなくても、それもまた素晴らしいこと。
フリッツ・パールズ
あやしげな新興宗教とかのやつじゃないですよー。
心理学やっている人間ならだれでも知っている学者さんです。
「ゲシュタルトの祈り」ってやつです。
自己啓発が好きな人が飛びつきやすい内容なので、怪しげな方向に使っている人もたくさんいますが。
この心理学者の意図とは違うところもありますが、この詩を役立てようとするのならこう考えてみましょう。
他人から「○○すべきじゃないの!」「それじゃダメじゃないの!」と言われたって無理に相手に合わせることもいらないんじゃない?自分を否定するのやめたら?
他人に「○○すべきだ」「それじゃダメだ」と自分の考えを受け入れない相手に無理に説得するなんてやめといたら?他人を否定するのやめたら?
そんな他人に左右された人生でよいの?必要ないんじゃない?
「あなたはそういう考え方ですね。私はこういう考え方です」と、何かを無理に変えようとせず、そのまんまでいいんじゃない?
まぁ、結局分かり合えない人とは分かり合えないのですよ。
そういう時は「自分は自分、他人は他人」でいいのです。
言い換えれば「自分も大切、相手も大切」にするってこと。
家族、友人、職場とかいろんな人にあてはまます。
人間関係は変えられないところを無理になんとかしようとするから疲れるんですよ。
人に合わせよう、分かり合おうとする努力は必要ですが、難しい時は無理せず距離をとった方がよいことが多いです。
「自分は自分、他人は他人」と頭で理解しても実践するは難しいでしょう。
やっぱり人には認められたいし、自分の言うことは聞いてほしい。
そこをどう手放すかですね。
私もOK。あなたもOK、って感じで生活できると少し人間関係が楽になりそうじゃありませんか?
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