育児でイライラして怒鳴ってしまう どう対処すればすればよいか

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

育児は大変。

子どもの虐待のニュースを見て「いつ自分が子どもを虐待してもおかしくない」と思う親は多いです。

ネットで芸能人が「育児が楽しい」って見るとイライラしたり落ち込んだりしません?

「そんな余裕ないよ」って。

育児でイライラして、怒鳴り散らしてしまう。

怒鳴った後に「ひどいことやってしまった」って落ち込む。

でも、言うこと聞かない子どもを見るとイライラして怒鳴ってしまう。

そんな人はどのように対処していけばイライラを減らし、もう少し穏やかに過ごせるのか?について。

育児のイライラはこの3つをして解消していきましょう。

・一人で抱え込まないようにする

・イライラしやすい考え方をチェックする

・イライラを大きくさせる行動をチェックし、他の行動をとれるようにする

一つずつ解説していきます。

 一人で抱え込まない

育児のイライラで悩んでいる人の多くは、一人で抱え込んでいて孤独です。

孤独になる→イライラしやすい→怒鳴る→落ち込む→やる気が起きず孤独になる→イライラしやすくなる・・・って悪循環に。

一人で育児をするのは大変です。

イヤイヤ、無理ですよ。

誰かにサポートしてもらうことが大切です。

夫、親、親戚、兄弟、友人、社会的なサポート。

特に夫(パートナー)の協力は必要でしょう。

きちんとイライラしてしまう現状を話し、お休みの日に子どもを夫にみてもらうなど、リフレッシュする時間を持つようにしましょう。

心に余裕がないと、考え方や行動を変えてイライラをおさめようと思っても難しいです。

人に頼るのって、とっても大切ですよ。

 イライラしやすい考え方をチェックする

育児でイライラしやすい人がよく考えがちなことが2つあります。

考え方のクセをチェックして柔軟にしていくと楽になるかもしれません。

①「子どもに怒ってしまう自分はダメなんだ」

「子どもはほめて伸ばしましょう」って言われます。もちろんそれができたらよいです。

でも、なかなかできませんよね。

怒ってばかりでできない自分を「ダメだ」としてしまうと落ちみます。

落ち込むと気持ちが不安定になり、もっと育児のイライラが強くなってしまいます。

「怒ってしまう自分」は受け入れて、自分を責めないようにすることが、イライラをコントロールする一歩なんです。

②「他の母親はもっとうまく育児をできている」

他人をみると「うまく育児している。それに比べ自分はだめだ」と考えしまいます。

実際のところそんな理想的な育児ができる人なんていないです。

落ち込んでいる時ほど、他人は良く自分がダメに見えるもの。

自分がうまくできないところがある部分を認めつつ、自分ができているところを見るようにしていきましょう。

 イライラしやすい行動をチェックし、落ち着いた行動をとれるようにする

イライラしている時は、イライラを強くする行動をとっているものです。

・モノを投げる

・怒鳴る

・大声を出す

・酒を飲む

・早口になる

これらの行動をすると、イライラは強くなるんです。

別の行動をとっていく必要があるんですね。

育児でのイライラはだいたい子どもが言うこと聞かない時でしょう。

言うこと聞いてくれない時に、怒ったまま伝えても伝わらないし、脅していってるようなことって、また後でやってしまうんですよ。

ですから一度落ち着く必要があるんです。

一つはイライラしたら別の部屋に行くなど物理的距離をとること。

呼吸法なんかをして「こうすればとりあえずは落ち着く」ってスキルを身に着けるいいです。

その後、どうすれば子どもにうまく伝えられるかを考え、落ち着いて対処していきましょう。

例えば、こんな風に工夫してみるとか。

「○○やっといて」と言っても、家族が言うことを聞かないワケ

反発されずにいうことを聞いてもらう方法

この辺りは難易度が高いので、うまくいかない場合は一度相談しにきてくださいね。

あせらず一つずつ実践

育児でイライラしている時は、誰かに頼る、考え方のクセをチェックする、イライラする行動はとらず別の行動ががとれるようになる、ことが大事です。

悩んでいる人は、どれか一つからでも実践してみてください。

迷ったらまず「誰かに頼る」ことから始めましょう。


うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。