浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
人生うまくいかないと思っている時って、なぜか自分がとる選択が悪いことが起こる方を選択している時ありませんか?
人生のギャンブルに弱いなーって思っている人いません?
なぜ、そのようなことが起こりやすいのか?
どうすればよいのか?
これについて書いていきます。
まず質問に答えてみてください。
質問①
どちらを選びますか?
A:100%の確率で10万もらえる
B:90%の確率で10万失うが10%の確率で90万もらえる
おそらくAを選んだ人が多いのでは?
9割の確率で10万失うくらいなら、確実な10万を選ぼうとしましたよね。
では、こっちではあなたはAとBどちらを選びますか?
質問②
C:100%の確率で90万失う
D:90%の確率で100万失うが10%の確率で何も失わない
おそらくDを選んだ人が多いのでは?
どちらの選択を選んでも悪いことが起こる可能性が高い。
だったら少しでも可能性があることにかけようと。
しかし、よくよく考えください。
多くの人にとっては割の悪いギャンブルはハズ。
それでも①では確実にもらえる10万を選びギャンブルしない人が、②では9割負けるギャンブルをしてしまうのです。
普段ギャンブルをしない人でも質問②ではDを選んだ人が多いのでは?
なぜ質問②のようなことが起こるかというと、
「どっちの選択をしても損する確率が高い場合、リスクが高い選択をしてしまう」
という心理が働くから。
普段は着実な選択をする人も、損するくらいなら危険なかけに走ってしまう。
人はそれほど過剰に損を恐れる生き物なんです。
質問②でDを選んだ人はCの「100%」90万失う、に反応したはずです。
日常生活ではこんな例と同じ。
・パチンコで負けているときに、損を取り返そうとさらにお金をつぎこむ
・長年付き合って恋人とうまくいっていないのになかなか別れられない
こちらの記事にも書いています。
うまくいかない確率が高い選択をするので失敗を重ね、さらに「何をやってもうまくいかない」となってしまうのです。
状況が悪い時に一発逆転を狙うのはさらに状況を悪化させます。
ですから、苦痛はあってもある程度の損は引き受け、さっさと利益があることに時間を費やすことが大事なんですね。
いわゆる「損切り」ってやつです。
生活においてもこの考えは役に立ちます。
何をやってもうまくいかないことってあるものです。
そういう時はムシャクシャして「どうにでもなれ」と考え、危険な方に突き進んでいませんか?
苦しい時は冷静に「一発逆転を狙ってリスクの高いことをしようとしていないか?」と考えみましょう。
うまくいっていない時は大きな賭けに出ず、地道に改善を積み重ねた方がに良い方向にいく確率は高くなりますよ。
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