浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
パニック障害の人は予期不安があります。
予期不安とは「パニック発作が起こるのではないか」という不安です。
電車に乗ろうとすると「電車で発作が起こったらどうしよう」とか。
人によっては「電車に乗ってしまえば大丈夫だけど、乗る前が怖い」っていう人もいるくらい予期不安は強力です。
予期不安はパニック障害を克服していけばあまり考えなくなります。
まずは不安なことに挑戦していき結果として予期不安も少なくなると考えましょう。
ただ人によっては予期不安をわざわざ強くするようなことをやっています。
これはやめておきましょう。
代表的なものが「事前に対処法を考えるすぎること」。
「電車にのったら、ここの場所にいって、これをやって、こういう対処をして・・・」
やるべきことを最終確認するくらいなら問題はありません。
しかし、しつこくやっていると不安は強くなるのです。
対処法をずっと考えてるってことは、不安なことをずっと考えていることになるから。
不安なことって永遠に出てくるし、頭で大丈夫だってわかっていたって怖いです。
対処法を考えたって安心なんかできません。
それどころか逆効果になります。
このため予期不安をマシにするためには対処法を考えすぎないことが大切です。
不安な場面に行くときは具体的な対処を確認する程度にしましょう。
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