パンやケーキを食べても太りません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ケーキ、パン、ごはん、パスタ。
食べたいけど、太るのが怖くて食べられてないのでは?

過食症の人はよくあること。
食べたいものを我慢すれば、それが元に過食になります。
そして嘔吐してしまうと、過食嘔吐が止まらなくなります。

この問題にはどうしていけばよいのでしょうか?

太る食べ物はない

基本的には食べたいものを食べていけば良いのです。

「だから!それだと太るでしょ!」とツッコミたくなるでしょう。
そもそもこの考え方が間違っています。

太る食べ物はないのです

野菜の100キロカロリーとケーキの100キロカロリーは同じだから。
栄養分が違うにしろ、そこまで大きく体重に変化はありません。
どれくらいの量を食べるかどうかです。

食べた後にすぐ体重を量っているタイプはここで体重の変化があると、「ケーキで太ってしまったんだ」と勘違いしてしまいますけど。

どのダイエットでも甘いもの、脂肪、炭水化物を「悪だ~!」と決めつけています。
それを食べなくなると確かに痩せるでしょう。
しかし、それは今までとっていたカロリーを減らしたにすぎません。
パンやケーキを減らさなくたって、他の食べ物をを減らせばカロリーは落ちるので体重は減ります。

このため「甘いもの、炭水化物は太る」は間違いです。

食べたいものを我慢して過食嘔吐している方がカロリーは多いです。
吐いたってある程度はカロリー吸収されているので。

また夜食べても昼食べても、太る太らないはほとんど関係ありません。
・夜食べたら太る?そんな迷信はさっさと忘れましょう

いつ、何を食べるか?で太る太らないは決まりません。
どれくらい食べるか?なんです。

しかし、こんな風に理屈で説明しても過食症の人はケーキ食べたり、パン食べたりするのはやっぱり怖いですよね。
思い込みから解き放たれるためには時間と努力が必要です。
ほんの少量からで良いので、今まで避けてきたものを食べる練習をしましょう。

続けていくと怖さが薄れてきます。
自由に食べられるようになると、過食症が良くなってきますよ。

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