浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
「子どもに勉強してほしいけれどテレビゲームばかりしている。テレビゲームをやめさせるべきか」
よく受ける相談です。
今回はその疑問に答えます。
テレビゲームを止めさせても効果は低い
結論から言うと、勉強してほしい目的でゲームを止めさせてもあんまり意味がないです。
研究結果からはゲームをやめさせても勉強時間は数分程度しか増えません。
だからゲームをやめたらものすごく勉強するようになった!となる可能性は低いです。
ゲームをやめても、他のことで遊ぶだけ。
あれもダメ、これもダメ、と禁止してもムダなんですよ。
では、どうすれば勉強するようになるのか?
勉強しない原因はゲームではなくて、そもそも勉強の習慣がないことの方が大きいのです。
何かを止めさせるだけではなく、そもそも勉強をするにはどうしたらよいか?の視点が大切。
じゃぁ、「勉強しなさい」って言えばいいの?となると違います。
「勉強しなさい」と命令するのは効果ない、または逆効果の方法です。
言われてやるようだったら苦労はしていないハズ。
研究で効果的だといわれているのは
・いつやるか?を決めて守らせる
・誰かが勉強を見てあげる
この2点です。
こちらの記事で書きました。
・子どもに勉強させる効果的な方法
手間暇はかかりますが、ゲームを止めさせて効果のないことでイライラするよりは、良い結果となる可能性が高いでしょう。
まとめ
ゲームを悪者にするのは得策ではありません。
楽しいものはあってよいのです。
もちろん、好きなだけやらせてよいわけではありません。
何事も適度な使用が大切です。
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