浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
うつ病以外で休職している人もたくさんいます。
例えば、パニック障害、強迫性障害、社交不安障害など不安系の病気の人。
うつ病の休職中の過ごし方は調べると出できます。
しかし、その他の病気の人についての休職の過ごし方は調べてもでてきません。
復職のための施設も、うつ病を中心としたプログラムになってますし。
今回はパニック障害、強迫性障害など不安系の症状で休職している場合、どうすればよいかについて書きます。
休職中は症状を克服することを考えよう
パニック障害を例に考えてみましょう。
パニック発作が出て、電車に乗れなくなり、職場でもつらくなり、休職。
「休職中はゆっくり休みましょう」と言われるでしょう。
しかし、ゆっくり休んでもなかなかパニック発作への不安は治らないものです。
復職を目指すためには病気の症状への対処方法を学び克服していくことを中心にしましょう。
パニック障害なら、電車を克服したり、パニック発作への対処法を学んでいくこと。
強迫性障害なら、強迫観念に挑戦していったり、強迫行為をしない練習をしていくこと。
社交不安障害(対人恐怖症)なら、人前で話すコツや人目が気なる時の対処を学ぶこと。
よっぽどうつ状態がひどくなければ、不安に挑戦していくと良いです。
不安系の症状は認知行動療法が有効なので、専門家を探すのがおすすめです。
一人でやるとだいたい間違ったやり方でやるか挫折します。
注意したいのは、うつ病の認知行動療法を受けてもあまり効果がないこと。
本でも復職の施設でも認知行動療法やってますが、うつ病中心の中身です。
不安系の症状の人はやることが違います。
症状にあった認知行動療法を受けましょう。
サプリメントや食べ物を変えても病気が良くなる根拠はありません。
パニック系であれば自然に良くなる場合があるので「バナナ食べてたら良くなった!」とか、思い込みでも良くなる可能性があるかもしれません。
しかし、強迫性障害や社交不安障害は不安に挑戦しないとなかなか良くならないと言われています。
地道に不安への対処を学んだほうがいいですよ。
ストレスの原因探しよりもどうしたら良くなるか?を考えましょう
ストレスが原因とは限らないので注意が必要です。
たまに「必ずストレスが背景にあるはずだ。それを考えましょう」と医療機関でも言われることがあるようです。
しかし、実際は原因がわからないことの方が多いです。
明らかな原因があれば別ですが、無理に原因探しをすると単なる悪者探しになり、治療的ではありません。
ストレスは原因ではなく「悪化を加速させるもの」と考えたほうがすっきりしやすいこともあります。
生活の仕方
規則正しい生活をこころがけるのはうつ病と同じです。
決まった時間に起きて寝る。
昼間は勉強したり、動いたり、遊んだり、活動をする。
寝込んでゴロゴロする生活は避けましょう。
まとめ
不安系の病気の方は、症状を克服することが必要です。
間違っても、何んとなーく休んで、何んとなーく復職してはいけません。
休職してある程度落ち着いたら、認知行動療法で対処方法を学んでいきましょう。
うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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