浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
自分は結婚して家庭を作りたい。
何年も付き合っていて、話し合いもしてけれど、相手に結婚の意思はない。
こんなんだったら別れたいけれど、なんとなく別れられない。
もしかして時間が経てば変わってくれるかも?って期待もある。
よくある話です。
特に女性が悩むことが多いようですね。
この状況ではどの選択がベターか?
私なりに心理学を用いて結論を出してみました。
つぎ込んできたお金や時間は捨てましょう
結論からいうと「別れて別の異性を探したほうが良い」です。
結婚>相手とこのまま交際、という価値観であればですが。
長い間付き合ったから次の人と関係を作り上げるのが面倒。
だから別れない。
「こんだけ長い間時間と苦労をかけて作り上げた関係だから別れてしまうのはもったいない。新しい異性が見つかるとも限らないし」と考えていますよね。
交際相手と別れて後悔するかもしれない。
新しい人を探すといったっていい人が現れるかなんて保証はない。
どっちをとっても不利なギャンブルをしなければならないのです。
どっちを選択しても不利な予想の場合、現状維持の選択をしてしまう心理傾向があります。
つまり交際相手とそのまま継続する。
しかし、それはパチンコで負け続けているのに損するのがいやで
「ここまでお金をつぎ込んだんだから、元をとるまでやってやる」
と一発逆転を狙うのと同じ。
結果、どういう運命になるか。
パチンコなら予想つきますよね。
さらに状況が悪くなり、引くに引けずボロボロになるまでお金と時間を費やしてしまいます。
損をするのは確実でも、パチンコをやめることがなんだかんだいって一番得をする可能性が高いのです。
状況が悪化するのにお金や時間をつぎ込んでしまう。
心理学的にはコンコルド効果っていいます。
要するに冷静な判断ができなくなっているんです。
結婚し家庭を作りたいという本来の自分の価値観から遠ざかっているのにもかかわらず。
ですから別れるべきなのです。(結婚して家庭をつくる<交際を続ける、の価値観なら別ですよ)
自分の望む人生に近いのはどっち?
引き際ってとっても大事。
お金も時間もつぎ込んで、苦労して手に入れたものでも状況を悪化させるものであれば手放すことが必要。
つぎ込んだ規模が大きい場合は、なかなか引くことができないかもしれません。
しかし、一発逆転はほとんどないのです。
これを受け入れましょう。
人は追いつめられるとリスクが高い方を選ぶ傾向あります。
後ろ髪をひかれるかもしれませんが過去のことは切り捨てて、未来に向かっていくことがベターな選択の場合が多いのです。
どうしても踏ん切りがつかない人は、期限をつけましょう。
期限がきて結論がでないなら、言い訳せず別れた方がよいです。
迷ったときは現状維持で自分の望む人生になりそうなのか?と問いかけましょう。
NOであれば次の相手探しに出発した方が、望む方向にいく可能性は高くなりますよ。
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