浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
過食症の人は一度過食を始めると「もうどうにでもなっちゃえ」とヤケになりがちです。
「もう食べ始めたらおしまい」ってなってませんか?
過食症の人は完璧主義な人が多いと言われています。
少しでも「失敗」と思うと、「全部ダメ」となりやすいかもしれません。
確かに食べ始めたのを止めるのは難しいです。
でも終わりじゃないんですよ。
そこからできることはあります。
食べ残しってできます?
それは中途半端に食べることです。
食べものを残すことって苦手じゃないですか?
食べ始めたら、全部食べなきゃ気が済まない。
それをワザと残してもらうんです。
例えば菓子パンを食べ始めたら半分くらいで捨てるとか。
環境には悪そうですけどね。
でも、過食が良くなればそういうこともなくなります。
普段からちょっと食べては捨てる練習をしてみましょう。
最初はなんか気持ち悪いし、罪悪感が残るかもしれません。
捨てる練習をしていくことで、だんだん慣れてきます。
その時、できるだけゆっくり食べて口の中に食べ物がある時間を延ばしていくのがコツです。
そうしていくと「過食をするかしないか」の2択から「過食はちょっとしちゃったけど、ここまでで済んだ」と選択肢が増えてきます。
完璧主義を柔軟にしていく練習にもなりますね。
時間をかけて少しずつ治療していましょう
過食症は治すのに時間がかかると言われています。
過食をやめればよいって単純なものでないですし。
少しずつ考え方や行動の仕方、生活の送り方を変えていくことで改善していきます。
あせらず地道に治療していきましょう。
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