浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
仕事を決める時ってどうしてます?
やりたい仕事がないって悩みをよく聞きます。
私は別にやりたい仕事なくたったいいじゃない!って思うんですよ。
みんなそんなに仕事したいですか?
仕事にいきがいをもって、ってのはそれはそれでいいですけれど、趣味とか遊びとかに人生の価値を置いている人もいますよね。
だったらそこまで仕事にこだわる必要もないです。
楽しいとかマシかなぁって思う生活ってなんでしょう。
仕事とか趣味ってそれを実現するためのツールでしかなくて。
「そんなこといったって生活しなきゃいけない」
「仕事してないとなんとなくダメ」
まぁ、生活しなきゃいけないのはそうなんですが、無理に仕事してもうまくいかないですよ。
正社員じゃなきゃってあせって「正社員、未経験者OK!」の求人に飛びつき、行ってみたらブラックな職場だった。
嫌だけど「次がないかも」「他のところにいっても同じだから」「石の上にも3年って言うし」と無理に働き続ける。
で、結果としてうつになっている人って多いです。
こちらの記事も参考にしてください。
・あなたは洗脳されているかも。厳しいことを体験しても心は強くなりません。
よく「どんな仕事が合っているか?」の心理テストみたいな自己分析ありますけど、あんなの大して役に立ちません。
自分が今好きとか得意と思っているものが結果として出てくるだけ。
だからなんとなく「合ってる!」「納得!」って思いやすくなってるんです。
本当にあっているかどうかまでわかるハズもなく。
占いと同レベルですよ。
考えてください。
そんなんで合っているものがわかったら、みんなこんなに悩んでいるワケありません。
あと分析したところで就職後の満足度が高いわけではないことを以前書きました。
・金か愛か?これであなたの就職も恋愛もうまくいく
実際のところは運も大きいんですよね。
仕事内容とか、職場の人間関係とか。
じゃぁ、どうすればよいの?
どんな仕事がしたいのか?ではなく、
自分はどんなスタイルの生活を望んでいるの?をまず先に考えましょう。
そもそも働かなきゃいけないの?
その生活を手にいれるためにどんな仕事が最適なの?働く時間は?収入は?働く場所は?
こんな感じで考えてみるといいです。
こちらの記事も合わせてみると考えやすくなるかも。
・人生に迷ったらこれを読め!
望む生活スタイルって、ずっと一緒じゃなくて、その時によって変わっていくもの。
だから「どんな人生を歩みたいか?」とか大それたことじゃなくて
「どんな感じの生活だったらたのしいかなぁ、ワクワクするかなぁ」くらいに考えた方が良いです。
考える時は「世間一般ではこうだから」「老後が心配だから」「親が言っているから」ってのはNG。
そんなこと考えていると望む生活から離れていきます。
どんな生活したらよいかわからないし、やりたいこともないし、でも働かなきゃいけないって人は、とりあえずどうしてもやりたくない仕事をピックアップして、それ以外のところから選んでみるのも手。
働くことはあくまでも生活のツールの一つ。
人生の目的にならないようにしましょう。
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