浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
対人恐怖症の人は、人前で話す前後に不安になります。
人前で話すの前は「相手から悪く思われたらどうしよう」と未来のことを考えます。
予期不安ってやつで、本番前はしばらく憂鬱になり原因となります。
この対策についてはこちらの記事に書いたので参考にしてください。
・失敗しない対策を考えるから、対人恐怖症が治らない
もう一つ、問題になるのは人前で話した「後」です。
話した後に「あーすればよかった」「悪く思われている」とクヨクヨ考えていませんか?
今回はそんな人の対策について書きます。
反省はいらない
人前で話した後に
「うまくはなせていなかったのでは」
「ほかの人に自分の緊張が伝わって、おかしいと思われていたのでは」
「まずい話をしてしまったのでは?」
「つまんない話をしてしまったのでは?」
と、クヨクヨ考えるパターンです。
どんどん気持ちが落ち込んで、不安が強くなってきませんか?
いわば一人反省会をやってるのです。
こういう人は、もう反省なんかやめた方がいいですね。
クヨクヨ考えてメリットあります?
「反省して次の対策打てる」と思うかもしれません。
次の対策うててます?
その対策役に立ってます?
おそらく対策が立てられていないし、立てた対策はいかに不安を隠すばかりで、結果的にうまくいっていないことが多いのではないですか?
だから話した後は反省会なんかしない方がよいのです。
反省していることに気付いたら、考えるのをやめて別のことでもしましょう。
「考えない方がいいのはわかっているけれど考えてしまう」って人は、いつ考え込んでいるかチェックしてみましょう。
おそらく考える時間があるときではありませんか?
考え込みやすい時間に何か他のことをしてみると、考えにくくなります。
何かに没頭していれば考えにくくなるという単純な理屈ですが、こういうのの積み重ねってとっても大事なんですよ。
「人前で緊張しないように根本的なところを解決せねば~!」って「考え込んでいる」人は注意してくださいね。
まとめ
人前で話すのが苦手な人は話す前後に気をつけてください。
話す前は対策を打ちすぎない。
話した後は反省しない。
この2点をこころにとめておきましょう。
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