浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
強迫性障害の治療の基本は不安感に慣れていくことです。
汚さが気になる人なら、汚さに慣れていく。
確認が気になるなら、確認しない時の不安に慣れていく。
しかし、これがうまく出来ていないパターンが多いです。
よくあるのは手洗いや確認のスピードを速くして安心していること。
・手洗いのスピードを速くして、いつもと同じ洗い方
・確認を急いで早くするが、いつもと同じ確認をやる
手洗いや確認をを早くして、時間を短くしようとしているんですね。
それも納得が行く形でやろうとしている。
強迫行為を早くやろうとしているだけで、強迫行為をやめていません。
これは不安に直面していないのでなかなか良くならないんですよ
「手洗いを5分ずつ短くしよう」「確認を3回で終わらそう」ってやり方がほとんどうまくいかないのと同じです。
強迫行為を急いでやれば、以前よりは時間的にマシになるかもしれません。
だから「このやり方で良いんだ」と思いがち。
しかし、途中で行き詰ります。
効率よく、早く納得いく手洗いや確認をしようとしてもうまくいきません。
時間を短縮するなら少しでも強迫行為をしなくてもすむところを探して挑戦することがおすすめです。
低いハードルでもよいのでこれをやっていきましょう。
・汚いと思っているものを触っても手を洗わないでいられる
・確認しないところを作る
手を洗わないで汚れている不安、確認しないで最悪の事態になる不安、これに慣れていくことが強迫性障害を克服するのに大事なことです。
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