浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
摂食障害の方の家族(特にご両親)が知っておいた方がよいことがあります。
食事については口を出さない、ということ。
「バランス悪いんじゃない?」「あれを食べなさい」「もっと食べた方が良いよ」とか。
ついつい口を出してしまい、本人とケンカになっていませんか?
口に出さなくても、じーっと食べるのを観察していませんか?
これは本人にとってプレッシャーになります。
食事をとる、とらないが気になるのは仕方がないかもしれません。
しかし、それを何とかしようと口をだしたり、監視するのは逆効果。
どんどん、悪化していきます。
どうしても過干渉になりすぎる傾向があるんです。
過干渉になりがちな場合、よく子どもが病気になると仕事を辞めてしまう親御さんがいるのですが、逆効果です。
もっと本人の食事が気になり、距離が近いのでお互いにイライラする羽目になります。
「こうなったのは親のせいだ」と言われ、もっと状況が悪化するのがオチです。
かといって、家計が苦しくなるくらい過食をしても、言うことをきいてほっときなさい、ということではありません。
金銭的な部分については話し合いながら決めて、食べる内容や量については本人に任せることが必要です。
摂食障害は本人が自分の問題ととらえ、病気と向き合い、治していこうとしなれければ改善の方向にはいきません。
緊急時を除き、食事については本人の意志を尊重することを心がけてください。
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