「 2015年12月 」一覧

「強迫性障害は良くならない」はウソ まずは正確な知識を持ちましょう!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害は良くなる病気の代表格と言われています。
簡単に治るって意味じゃないですよ。
勇気と実行力は必要です。
え?そうなの?「一生治らないって思ってた」と思いませんでした?

それが良くなるんですよ!

強迫性障害の治療の知識を持とう!

認知行動療法で、「最後までやり通せば」7~9割の人が改善すると言われています。
厚生労働省のサイトが参考になります。
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_compel.html

内容が難しくてよくわからん!って人はこちらの解説記事を参考に。
強迫性障害はどれくらい良くなるの?薬と認知行動療法の比較

間違った説明を受けていませんか?

よく病院なんかで
「強迫性障害は治らないよ。薬飲んで付き合っていくしかないね」
て言われると聞きます。

それは間違いです。
何十年も前はそのように言われていました。
しかし認知行動療法で薬以上に成果が出ていることが研究でわかっています。

私が患者ならそういう病院には行きません。
「私は強迫性障害を治したことがない」って言っているようなものですから。

子どもの強迫性障害も同様です。
時々「こどもに認知行動療法は効かない」って説明を受けることもあると聞きます。
それも間違いです。
子どもにも認知行動療法が有効なことはわかっています。
無理やりやらせようとしてもダメですけどね。
本人のモチベーションは必須です。

「認知行動療法で治ったのを見たことがない」って説明を受ける人もいるようです。
そりゃそうです。
認知行動療法を専門的にやっていたり、それを本格的に強迫性障害の方にやったことのある人って、それほど日本に多くはないので。
「手洗いを短く」とか「確認を少なく」とか、そんな指示だけでは良くなりません。
だから医療関係者といえど、良くなったのを見たことがないって人も多いのです。

「たくさんやったことあるけれど、よくなったのを見たことがない」って治療者がいたら、それは単に腕が悪いだけ・・・。

薬がなかなか効かないからといって、漢方やサプリメント飲んだり、催眠だったり、○○式治療法だったり、「過去の親子関係が・・・」みたいなカウンセリングをうけても良くならないものです。
効果が実証されているのは、薬か認知行動療法です。

強迫性障害はきちんと知識をもつこと、勇気を出して実行していくことで良くなっていきます。
まずは知識を得ることから始めましょう!

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


高速道路が怖いパニック障害の人におすすめスポット

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害で高速道路が怖かったら首都高が良いかも。

パニック障害におすすめ高速道路

先日、首都高は朝からこんな渋滞でした。
IMG_0963.jpg

運転が苦手な私にとって、首都高は行きたくない場所なんですよ。
すぐ渋滞するし、○○ジャンクションとかわけわからないし、割り込みは激しいし。
私の運転は怖いので、進んで周りの人が運転してくれます。
楽ちん楽ちん。

パニック障害の人は高速怖い人多いですよね。
渋滞が嫌、すぐに降りられないと嫌。
パニック発作になったら大変だから。

そんな時、首都高って練習場面としては最適。
渋滞すぐするし、降りられないし。休日なんかは特に。
パニックの人が怖いと思っているものがそろっているので練習しやすいです。

パニック発作が起こるのが嫌だからといって避けているとパニックはもっとひどくなります。
発作を起こさないようにするのではなく、積極的に不安な場面にいって、発作に慣れていくことが大切ですよー。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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ストレスに強くなる簡単な方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

毎日ストレスだなぁ、人生に希望が持てないなぁって思ったらやってみると良いことがあります。
人のために何かすること。

人のために何かするとストレスに強くなる

悩んでいる時は人のことなんか考えてる暇なんてない!自分のことで精いっぱい!って思いますよね。
ストレスを避けるために、引きこもったり、お酒飲んだり、買い物しようとしたり。
だいたいこのような対処はストレスを悪化させるんですよ。

そんなストレス対処法をするより効果的なんですよ。
人に役立つことをするとストレスが和らぐ効果があったり、幸福感を感じやすくなったりするんです。

人のために何かするのは、自分のためにもなることが研究で示されています。
人から感謝される、お返しされる、ってことがなくたっていいんです。
やるだけで、幸せになれる、ってこと。

人のための行動って、お金をたくさん使うとか、そういう仕事につくとか、誰かに滅私奉公しましょうってことではありませんよ。
もちろん、なんかの宗教にはいるとかそういうのをすすめているわけではありません。

お金だったら募金したり、誰かのためにお金を使う。
こちらの記事を参考に。心が満たされない人は、お金で幸せを買おう!

ボランティアみたいなのしてもいいし、そこまでしなくても周囲に困っている人がいたらちょっと手助けしてあげるだけでもよいでしょう。
人のためにお祈りするのもよいという研究もあります。
できる範囲で習慣的にやれるものがあるとベストです。

なぜ効果的かはきちんとしたことがわかっていないんですけどね。
理由はわからないけれど、効果があるならやってみる価値はあるかと思いますよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


食事をゆっくり食べるコツは彦摩呂に学べ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

食事スピードはゆっくりしましょう、って言われますけど難しいですよね。
少し意識できてもすぐに早くなってしまいます。
過食症の人は食事スピードが速くなりがちで、さらに過食に拍車がかかります。
30回は噛みましょうって言われているけれど、回数数えているにも退屈なんですよね。
そんな人におすすめなのが、食レポをしながら食べることです。

彦摩呂になったつもりで食レポやってみよう

食レポといえば彦摩呂さん。
彦摩呂さん曰く、肉を食べる場合、赤身と脂身の比率が美しいとほめるとのこと。
そういう細かいところまで見て味を表現するわけです。

食レポって単に「おいしい~」だけじゃななく、見た目(赤身と脂身の割合がうつくしい)、におい(○○の香ばしいにおいが)、噛んだ時の口の感覚(口の中にはいった途端とけてなくなる)、味はどんなものか(旨みがちょうどよい)、どんなことが頭に浮かんできたか(茶わん蒸しの構造改革や~、ちゃんこ鍋の横綱や~)をレポートしますよね。
やってみるといつも食べているものでも新鮮に感じられますよ。

結果的に食レポをするつもりで食べていくと、とってもゆっくり食べることとなります。
意識しながら食べるので「食事したー」って満足感も得られます。
一食を一食を大事に食べることにつながるんですよね。
「今やっていること」に注意が向くので、不安なことを考えながら食べている人は、考え込むことが減りますし。
食事スピードが速いなぁって思っている人は挑戦してみは?

継続するのが難点なんですけどね・・・。
食レポ日記みたいなの書けば継続できるかも。

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