浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
心の病気で休職。
休職したはいいものの、どのように過ごしていいのかって教えられることは少ないんです。
病院なんかでも「ゆっくりやすんでいればいいんですよ」って言われるだけの人いません?
はっきり言いましょう。
ただただ休んでいるだけでは病気は良くならなし、復職も失敗します。
なんとなく休んで、時間が経ったらなんとなく復職。
それでは同じことに繰り返しになることが多いかと。
だから休職中の過ごし方・復職のための準備が大切なんです。
今回はなうつ病の方がどのように過ごしていったらよいか?についてご紹介します。
ステップ1:休息をとる時期
休職したての頃って、何も動けないような状態であることが多いと思います。
その時はいわゆる文字通り「休養」が必要です。
焦らずゆっくりしていきましょう。
この時期は人にもよりますが一ヶ月前後くらいでしょうか。
ステップ2:生活を整える時期
ある程度起きられるようになったら、生活リズムをととえましょう。
同じ時間におき、食事もきちんとして、同じ時間に寝る。
うつ病治療の情報がいろいろありますが、科学的根拠があるのはごく一部です。
気を付けてください。例えばこちら。
バナナを食べてもうつ病は良くなない
軽い運動や外出など日中の活動量を増やしていくといいですね。
こちらの記事を参考に。
うつでやる気が出なくても動けるようになるコツ
心の病気で休職中に図書館は必須ではありません
さらに自分のうつ症状を対処できるようになりましょう。
自分はどんな考え方のクセがあるか?どんな時にうつになりやすいか?とか。
例えばこちらの記事を参考に。
気分が落ち込んでいる時の3つの思考パターン
うつっぽい時の行動パターンを把握しよう
対処方法はうつ病に効果が認められている認知行動療法がおすすめです。
一人でやると失敗しがちなので、専門家のもとでやったほうがよいです。
本も出ているので、参考程度ならよいかと。
うつ病の人が認知行動療法を受ける前に読んでも良い本
ステップ3:復職準備時期
復職に向けての準備期間です。
・週5日朝から夕方まで外出、活動する
・パソコン、読書、運動など集中力と体力が回復している状態にする
・うつに陥った要因(仕事の仕方、人間関係など)を振り返り再発防止策をうつ
・実際に朝電車にのり会社の近くまで行ってみる
・週末は寝込んでいるだけでなく、気晴らしもできている
復職の2~3ヶ月前までにはこのレベルを維持できるようにしていきましょう。
復職はある程度のストレスに耐えられないときつい
会社内で復職プログラムがあったとしても、上記のことができてからやるようにしましょう。
会社側のプログラムは基本的に「毎日通勤、会社にいてある程度の業務が継続的にできるか?」のテストの場と考えた方がよいです。
「無理しない」って言われますが、全く無理ができない状態だと復職はきついかと。
うつを良くするのと復職を目指すのとは、求められるものが同じと限らないと考えた方が良いです。
そのためにも休職中の準備は大事なんですよ。
休職中の過ごし方はこちらの記事も参考にしてくださいね。
心の病気で休職中に図書館は必須ではありません
集団のリワークプログラムに合う人・合わない人
具体的にどうすればよいか知りたい、一人だとやれる自信がないなぁって人は相談しにきてください。
私と一緒にどう復職していけばよいか考えていきましょう。
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