浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
洗浄・不潔強迫の人で「これってキレイ?」「これって汚い?」って家族などに聞く人いませんか?
そういう人は注意ですよ。
この質問に家族が「キレイだよ」「汚いよ」って答えるのはNGです。
症状が悪化します。
キレイか汚いかにこだわっているうちはなかなか良くなりません。
キレイと思えれば触り、思えなければ触らないってなります。
いくらでも汚いって理屈はつけられるので触れないことが多くなるんですよ。
安心を求めているうちは強迫は良くなりません。
洗浄・不潔強迫の治すコツの一つは「キレイ」と「汚い」の境目をなくすこと。
「ここはキレイ」「ここは汚い」ってわけてますよね。
ベッドはキレイ、トイレは汚いとか。
そこを全部「汚い」にしてしまうとよいのです。
世界中どこにいっても自分は汚い場所にいるんだって。
極端な話、トイレとベッドを同じ汚さの感覚にしちゃうんですよ。
キレイでも汚いでもどっちでもいいって感じで。
家族の方は「これキレイ?」って聞かれたら、無視をするか「汚いよ」と答えるかにすると良いのです。
そうすると「汚い」ってことに慣れてきて、キレイとか汚いとか気にならなくなるんです。
結果として、強迫性障害が良くなります。
洗浄・不潔強迫は頑張れば短期間(数ヶ月以内)で日常生活に支障がなくなることが多いです。
薬だけでなく、認知行動療法にも挑戦していくと、早く生活が楽になりますよー。
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