「 2015年10月 」一覧

「優しい人」と思われるには○○が好きと言えば良いんです

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人から優しい雰囲気に見られる方法があるんです。

○○が好きだと優しく感じる
Aさん、Bさん、Cさんの好きな食べ物はこれです。

Aさん:スルメが好き
Bさん:カレーが好き
Cさん:ケーキが好き

直感で答えてください。
この中で一番「優しそうだなぁ」ってイメージの人は誰?
決まったら下にスクロールしてください。

いかがでしたか?

Cさんって答えた人が多かったのでは?
甘いものが好きっていうと優しい印象になるんです。
これは心理学の実験でも確かめられています。

甘いものが好きだから優しい印象ってものすごい先入観ですよね。
人って無意識に影響受けるんです。
こういう仕事をしている私が言うのもなんですが、ココロよりも表面で印象は変わるんですよ。
優しいココロがあるから優しく思われるんじゃないくて、優しくみせる行動をするから優しく思われるんです。

特に男性で甘いものが好きっていうと優しい印象になりません?
「スイーツ男子」って、少なくともゴツイ、冷たいイメージは浮かびませんよね。
テレビなんかでは芸能人の印象操作で使われそう。

優しい印象をもたれたかった「ケーキが好き」など甘いものが好きだと言ってみましょう。
自己紹介、お見合い、交渉事なんかで使えるかもしれません。
ウソがあると印象が悪くなるので、好きな食べ物の中で甘いもの言ってみるとよいですよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


白黒思考の対処方法はグレーにすることではありません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

白だって、黒だって、グレーだって良いじゃないですか。

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白黒思考の扱い方
白黒はっきりつけたい。白黒思考ってやつです。
「良い」「悪い」、「正しい」「間違っている」。
「〇〇するべき!」
「〇〇しなければいけない!」
が口癖。
完璧主義な人が多いです。

まぁ、大変ですよね。
「主婦であれば完璧に家事や育児をこなさなければいけない」
「子どもにはいつも笑顔で接して、イライラしても怒ってはいけない」
「頑張ったけれど、ちょっと失敗したらもうおしまい」
こんな感じでどんどん自分を追い詰めていくんですよ。

そんな人が楽になる方法としては「中間はないか」を検討してみること。
白か黒かではなくグレーを探そうってやつです。
よく言われているのは100点ではなく、60点くらい良しとする方法。

例えば、1時間ジョギングをしようとしたとします。
白黒思考の人は、一時間は面倒だ、やりたくない!って思うと「もうダメだ」「やっても意味がない」となりやめてしまいます。
そんな時は10分のジョギングでもよいかもしれません。
もしかしたら散歩に切り替えてもよいかもしれません。
目標通りやるか、やらないか、ではなく「ここまでだったらやれる」があるとよいわけです。

白黒思考が悪いわけじゃないんです!

この時気をつけたいのは「白黒思考はしてはいけない」「完璧主義はダメ」という白黒・完璧主義。
白黒思考・完璧主義が悪いってことではないんですよ。
完璧主義がよい方向にいくこともありますからね。

うん?どう考えらたらよいのかわからなくなってきた!って方へ。
どの考え方が「正しいか間違っているか」ではなく、「役に立つか立たないか」という視点が便利です。
白黒つけた方が役に立ちそうならそうすれば良いし、苦しくなりそうならグレーの考え方を採用すれば良いし。
要は使い方の問題なんです。
困っている時は選択肢が狭くなってますからね。

白も黒もグレーも。
役に立つなら何でも良いじゃないですか。
どう考えれば良いか困った時にこの考え方は結構使えますよー。

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夫婦の問題を解決する前にこれだけはやっておこう!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

夫婦や親子関係で悩んでいる人ってコミュニケーションがうまくいっていないことが多いです。
改善のため何をどう伝えるを考えていきます。
「言えなかったことを言ってみる」「言い方を変えてみる」は典型的な方法です。
しかし、もう一つと~っても大切なことがあるんです。

コミュニケーションっていうと「問題があって、それを解決する」となりがち。
でも大事なことを多くの人は忘れています。
それは何か?

フツーの会話をすること。

家族に問題がある時って、会話が少ないか、会話がほとんどない状態になっていきます。
話すとケンカとか欲求不満な状態になるから。
そんな時に「あれをこうしてほしい」とか「自分はこう思う」とか問題になっていることばかりなっていくと雰囲気が悪くなるんですよ。
口を開けば「不満の話し合い」になるから。
かといって言わないのもストレスがたまる。

こういうときはまず、普通の会話を増やしていくことが大切。
どうでも良いことなら喧嘩にならないし、コミュニケーションが増えることで安心した関係を築いていけます。
安心した関係ができるとお互いに和やかな雰囲気で問題解決のための会話がうまくいくのです。

会話の9割はフツーの話にしましょう。

「何話したらいいんだろう」「会話が苦手!」って人なら感謝の気持ちをいつも伝えるのがおすすめ。
特に男性の方が会話が苦手では?
多くの奥さんは自分が家族のためにやっていることが認められていないと感じてるんですよ。
家族からやってもらっていることありますよね。
ゴミを捨ててくれた、重いものをもってくれた、いつも料理を作ってくれる。
どんだけ小さいことでもいいです。同じことでもいいです。
まず言われて嫌な人はいません。
どれだけわざとらしくても。
2、3ヶ月続けてみてください。
ちょっと関係がかわってきます。

夫婦間なら幸せ度がアップすることは以前の記事で書きました。
カップルが愛情を長続きさせる方法

問題を話すよりも、フツーの会話から。
フツーの時間が多くなると話し合いもしやすいですよ。

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眠れない時はビジネスホテルを参考にしよう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

照明が暗い方が睡眠に良いのです。

ビジネスホテルの部屋ってなんであんなに暗いの?
睡眠って明るさによっても左右されます。
明るいと起きやすくなり、暗いと眠りやすくなるのです。

ってことは、寝る前は照明を暗めにすることがおすすめ。
どれくらいの明るさがよいのかというと、ビジネスホテルなんかを思い浮かべるとよいです。
ちょっと暗いですよね。
先日テレビでホテルの照明は睡眠に適した明るさにしているとやっていました。
ホテルの明るさには意味があったんですねー。
自宅であれを再現するのは難しいかもしれませんが、明るさの工夫はできるかと思います。

寝る時も一工夫。
外から光が入りにくいように遮光カーテンをしたり、どうしても暗い環境を作り出せない人はアイマスクをしても良いでしょう。
私は昔やたらと東側の窓から朝日が入った部屋にいた時、早朝に目覚めやすくなったことがあります。
遮光カーテンにしたら改善したんです。
寝坊しそうな日が増えましたが。

逆に朝は明るい方が起きやすいです。
なかなか起きられない人は、朝日が顔にあたるような場所に寝てみるとか、朝に家族にカーテンをあけてもらと起きやすくなるかもしれません。

まとめ
・寝る前は暗めの照明。ビジネスホテルの明るさを参考に。
・寝ている時は暗い方が○。遮光カーテンやアイマスクを利用しても。
・朝起きられない人は、朝明るい環境にするのがおすすめ。

環境を整えるだけで睡眠の質がよくなることもありますよ。

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強迫観念を消そうとしてムダ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫観念から逃げるともっとつらくなる
「カギをかけたか」「汚れているのか」など、強迫観念を考えないようにしたい。
強迫性障害の人なら一度は思うかと。

しかし、強迫観念ってなくそうと思うと逆に考えちゃうんですよ。
考えないようにしよう!って時点で考えてますよね。
だから強迫観念をなくそうとするのはうまくいきません。

よく「寝逃げ」してしまう人がいます。
考えたくないから寝てしまう。
苦しくて仕方がないのでしょう。
しかし、それでは何も解決しません。

「不安 考えない方法」とネットで検索している人は注意してくださいね。

強迫観念をワザと考えてみよう

強迫観念は考えてもやり過ごせるようになることが大事。
だからあえて怖いことを考えるのがとってもよい治療になります。
例:
「カギがあいているのでないか」→「カギがあいていて泥棒にはいられてしまう」
「ウィルスがいるのではないか」→「ウィルスがいて大変な病気にかかってしまう」

最悪のストーリーを考えたとしても、やり過ごせるような練習をしていくと良いです。
そうすると強迫性障害はだんだん改善します。
強迫観念を「受け入れる」ってやつです。

「考えない」「忘れる」は不安を大きくさせます。
「不安なことを考えても大丈夫」を目指していきましょう。

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無視された!そんな時の新たな対処法とは?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

挨拶しても無視される。
そんな時どうしてます?

無視を「無視」して挨拶し続けたみた
私も昔ありました。
新しい職場に入りたての頃「おはようございます」「お疲れ様でした」と言っても目も合わせず無視する人がいたんです。
入ったばっかりで嫌われるようなことはしていないハズでした。

さて、どうしようか。
なぜそうなのか理由もわからないし、考えるのも面倒だ。
ここでこっちも無視し続けるのも手なんですけどね。
無視するのも面倒なんですよ。いちいち意識しなきゃいけないですし。

私はあえてそれでも挨拶をし続けたらどうなるか実験してみました。

人は何か与えられ続けると「返さなきゃ」って思う傾向あります(返報性の原理と言います)。
こっちが挨拶し続けたらいつか返すのでは?と思ったわけですよ。

で、結果は?
粘り強くやり続けた結果、一年後くらいには挨拶をしてくれるようになりました。
会話もするし、一緒に飲みにいけるようにも。
返報性の原理が働いたかどうかはわかりません。
しかし、少なくとも私が挨拶せず無視をし続けたらこうはならなかったかと。

無視をしている方は挨拶をされる度に「無視してやろう」と意識しなくてはいけません。
こっちは無視されるの前提で挨拶をし続けているのでなーんにも気にしてないんですよ。
心理的負担は相手の方が大きくなるのかもしれません。

それに挨拶しているのに無視を続けていると周囲も「それはどうなのか」っ思うでしょう。
無視されているのにケナゲに挨拶をし続けている私、それを無視をし続ける相手、の構図になりますからね。

「無視を無視してフツウに声をかけた」のがよかったのかもしれません。
こんな手も一つあるのかと。
無視されている方はながーい目で実験してみては?

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夜中に動悸がひどくてパニックになったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

寝ていたら夜中に心臓がバクバクしている。
なんだか息苦しい。
どうしよう!

パニック障害でよくあるパターンです。

こういう人が、カウンセリングで練習していくとどんな風になるのか。
一番多い報告はコレ。
「夜起きて動悸がすごくてどうしようかと思ったけれど、いつの間にかそのまま寝てました」

パニック発作って何もせずにほっといても必ずおさまるんですよ。
それを頭ではなく体験していくことを繰り返すと、夜に動悸がしていてもそのままでいられるようになります。
気がつくと「あれ、いつのまにか寝てた。まぁいいか」って動悸に過剰に反応しなくなるもの。

あまり怖くなくなると発作も減っていきます。

コツは動悸をおさめようとする努力をやめること。
無理に寝ようとかリラックスしようなんてしない方が良いです。
ほっといても自然に良くなるんです。
それを無理に収めようとすると、症状がひどくなり恐怖感も増しますよー。

「夜中に動悸がおこってもなんとかなる」って経験していきましょう。

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一日中うつと不安の対処法ばかり考えていませんか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつや不安への対処法ばかり考えているとうまくいかないものなのです。

フツーの生活してます?

このブログでもうつや不安の対処法を多々公開しています。
しかし、対処法ばかりだと考えている時って結局うつや不安のことを考えているんですよ。
一日中悩むってことになりかねません。

うつや不安は対処法の知識を得ることは大事ですが、もっと大事なことがあります。
フツーの生活を送ること。

ここに目が向かない人が結構多いのですよ。
一日中「この不安をどうしたらよいのだろう」と考えて、ネットで検索したり、本を読んだり。
どうみたってフツーの生活じゃないですよね。
逆に不安にとらわれます。

フツーの生活だったらネットを見るにしても、買い物だったり、旅行とか食べ物のことだったり、好きなサイトみますよね。
そういう好きなことをする時間を増やしていくと良いのです。
フツーのことをやっている時間が増えていけば、自然にうつや不安のとらわれる時間も減っていきます。
結果として元気になるのです。

悩み事の多くは過去や未来のことなので、考えても解決しないんですよ。
こちらの記事にも書きました。
うつや不安から抜け出す方法 原因を探ったり将来どうなるか考えても解決しませんよ

「他のことやる気起きないんです」
「他のことやっても考えちゃうんです」
って思うでしょうが、またうつや不安の対処法ばかり考えると、もっとひどくなります。

一番の対処法はフツーの生活を送り続けることかもしれませんよ。

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痩せていた時の服を着ることが過食をひどくさせる

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ある記事にぴったり目の服を着るとダイエットにいいですよー、ってのがありました。
体のラインがでるし、太ってくると服の感覚できつくなったなーってわかるからだと思います。

しかし、過食症の人にとってはよくないですね。
常に体の感覚に注意が向くようになるから。

過食の人はただでさえ体型に敏感です。
体重計に毎日にのったり、鏡を見たり。

ぴったりの服を着たら当然体が気になります。
無理なダイエットをしていた時の洋服を着ている人なんかはまずいです。
食べたり飲んだりすると一時的に体型は変化するのでいつも太ったと感じます。
特に自分が太ると思っているものを食べたりなんかしたら常に意識が向きますから悪循環でしょうね。
常に体型や食事のことに囚われ、過食がひどくなります。

ダイエットはリバウンドするだけなく、過食をひどくする要因になります。
過食をしてしまう人は痩せていた時の服ではなく、体型に合った服を選んでいきましょう。

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反省ってそれほど重要ではありません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

間違いや失敗をしてしまった時。
反省って一生懸命やっても意味がありません。
反省が足りない!って、自分や他人を責め続けていませんか?

昔、「反省だけなら猿でもできる」ってフレーズありましたね。
あれはとても的を射たものだったんですよ。

反省は目的ではない!

本来、反省は過去の間違いを起こさないためにやるもの。
それをズドーンと落ち込まなきゃダメってなってません?

私は昔、上司から怒られると「反省してない!」って言われました。
あんまり表情変えなかったからかもしれません。
面倒なんで落ち込んだフリているとだいたい怒りは収まってくれます。
ってことは、上司にとって必要なのは間違いを起こさないようにするのではなく、落ち込んでいる様子を見せることなんですね。
最近はそんなフリすら面倒なんでやりませんが。
我ながらひどい性格です。

「こういうことがまずかったから、次こうしよう」って軽く考えたって次に間違いをしなければいいわけで。
反省は目的じゃないのですよ。
大切なのは間違いや失敗を繰り返さない、そのために必要なことを行動していくこと。

反省よりも大切なコト

「いやいや、深く反省しないと同じことを繰り返す」って思ったあなた。
そんなのは思い込みなんですよ。
同じ間違いを繰り返すのは反省していないからではありません。
他に理由なんていっぱいあるのに「反省」のせいにしているだけ。

繰り返しますが、反省だけなら猿でもできる。
いくら深く反省したところで行動が変わらないと意味がないのです。
「反省していない」と自分や他人を責めても何も解決しません。
反省はそこそこに、具体的に何をどうすればよいか考えましょう。

どう考えれば良いかはこちらの記事をご参考に。
解決の糸口のつかみ方 問題が起こったら最初にやるべきこととは?
やらなきゃいけないことを先延ばしにしてしまう人必見ですよ。心理学的対策について

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