「 2015年08月 」一覧

イライラした時にやってしまう間違った対処法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

知ってました?
イライラした時に、モノを叩いたり投げたりするとイライラはもっと強くなるんです。
心理学の実験で確かめられています。
ついついやっていませんか?

ケンカするほど仲が良い。
それも心理学的には微妙。
普段から口論しがちな夫婦ほど、暴力が起こりやすいことが調査でています。
やっぱりケンカするほど仲が悪いんです。
ケンカしないくらい会話のない関係も夫婦間だと問題ですが。

その他にも怒りの感情を人に出した人は、さらに怒りが高まると心理学の実験から出ています
イライラを誰かにグチったあと、スッキリはするけれどイライラ対象への憎しみは増していませんか?

「怒りって抑圧されたものがあって、それが爆発してしまうものだから表現した方がよいのでは?」
「恨んでいる人がいたら、そのことを伝えよう」
って思っている人。
それは間違いですよ~。
イライラの対処で困っている人の多くが、ついつい悪化させる行動をとっているものなんです。

落ち着く行動を粘り強くやるのがカギ

ではどうすれば良いか?
ホントは関係のない行動を淡々としているのが一番良いです。
あえて何かやってみるとよいことがあるとすれば、怒りと反対の行動をとればよいのです。

例えば呼吸法や瞑想をする。
これだけでも全く違います。
1~2分しかやらない、はもちろん意味ないですけど。

友人にイライラをグチるのはソコソコにして、別の楽しい話を多くするのも良いです。
人によっては物足りないって感じるかもしれませんが、イライラにとらわれる時間はかなり減ります。

夫婦関係で話し合いをやる場合もイライラしている時はダメです。
自分が冷静になってからじゃないと伝える言葉がケンカ口調になります。
ただし「どうしてあなたは〇〇してくれないの?」って「あなたは」が主語になっている言い方をしている人はいつ話し合いをしてもケンカになりやすいでしょう。

怒りは怒りを呼ぶ。
穏やかさは穏やかさを呼ぶのです。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


強迫性障害を治さない方が絶対後悔します!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

後悔したくないから強迫行為をやる。
強迫性障害の人が強迫行為をする時の理由になりやすい言葉。

カギの確認をしなくてドロボーにはいられた後悔しそう
手を洗わないで大変な病気になったら後悔しそう
やり直しをしないで悪いことが起こったら後悔しそう。

だから強迫行為をやってしまう。

しかし、強迫行為をやっているともっと後悔することになります。
時間を失うからです。

強迫なんかよりもっと楽しい事に費やしたい時間があるでしょう。
遊び、恋愛、仕事、フツーの生活。
これを失なってしまう可能性があるのですから。

強迫に囚われた人生なんて嫌じゃありません?
嫌って思った人なら、強迫行為をしなかった後悔より、治療しなかったことの方が絶対後悔します。
このままで本当によいのでしょうか?
早いうちに治療していきましょう。

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パニック発作を避ける以外の方法知ってます?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人は、不安から逃げること以外の手段を知っていますか?
カウンセリングを受けている人から聞くと、
「これまでどうやったらパニックを避けることができるかばかり考えていた」
と、おっしゃいます。

え?病院に行ったらフツウ対処方法教えてくれるんじゃないの?って思いませんでした?
だいたいは薬を飲むよう指示されておしまいです。
良くなったら薬が減り、悪くなったら増える。
お守り代わりの頓服が手放せなくなっていません?

そうするとだいたい対処方法をネットで調べます。
ネットの口コミを見ていると、だいたいは「不安な場所に行く前に薬を飲む」とか、「映画館でははじっこにすわる」とか、結局パニックを避けることしか出ていないものです。
カフェインを避けるなんてのもそう。
避けなくてもパニック障害を良くする方法も効果として科学的根拠があります。
例はこちらの記事。
http://www.heartcompany.co.jp/urawasinri2015/02/13/post-0/

それだけならともかく、怪しげなものがもりだくさん。
パニックは自然に治る人もいるので、怪しげなことやっても良くなる人はよくなっちゃうんですよね。
気の持ちようってやつです。

もちろん、そんな方法で良くなっているなら構いませんが、パニックを避けているうちは、ず~っと「パニックが起こったらどうしよう」って不安から逃れないのです。
調子が良い時はやりすごせますが、ちょっと調子が悪くなると、崩れます。

だからパニックを避ける以外の方法を知るべきなんです。
パニック発作が起こったらどうやり過ごすかをきちんと学びましょう。
そうすることでお薬に頼ったり、不安なことから逃げたりしている生活から抜け出すことができます。

あ、お薬がダメっていっているわけではなく、それ以外の選択肢も治療方法としてあるので知っておいたほうがいいですよーってことですからね。

パニックを避けずにやりすごすやり方は、カウンセリングでないと学べないことがほとんどです。
認知行動療法をやっているカウンセラーのもとに行って練習していきましょう。

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夜の脳は酔っぱらっている!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ベッドで明日のこととか悩み事をあれこれ考えていると眠れなくなりません?
寝床で、いろいろ考えこむのは不眠のもと。

そもそも夜って基本的に脳が疲れている状態なんです。
酒飲んで酔っぱらっている状態をイメージしてください。
あれと同じようなものっていわれています。

夜になると自制心が効かなくなることってありますよね。
あれこれやろうと思い始めたり、ネットでやたらと高い買い物したり。

だから寝床で悩み事について考えても解決しないでしょうし、酔っぱらっているような時に出たアイデアなんてダメですよね。
悩み事は棚上げをして、翌日考えるようにしましょう。
どうしても、覚えておきたいことがあれば、紙にメモする程度にするとか。

間違っても夜中にスマホで悩み解決について検索しないようにしてくださいね。
どんどんのめり込んで眠る時間が削られます。

「いやいや、どうしても考える時間が必要なんだ」って人もいるかもしれません。
そんな人はできるだけ早い時間に「考える時間」を確保しておきましょう。
決して寝る前にもってこないようにしてください。

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汗が気になる対人恐怖症の人はこれをすれば良いのです!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

暑いですねー。
朝から汗がダラダラ。
この汗を必至で隠して悩んでいる人いませんか?

汗が不安なら、水をかぶると早く良くなる!

「他人が自分の汗をみて、不快に思っているだろう」
対人恐怖症や社交不安障害の人によくある考えです。
汗を隠すためにこんなことをしていません?
・大量の制汗剤
・Tシャツは着ない
・熱いものは食べない
・運動はしない
・昼間は極力外に出ない

これをやれば他人にバレないから一安心・・・ってのが落とし穴。

一時的に安心しますが、余計汗に不安になります。
不安は避ければ避けるほど強くなる性質があるから。

汗をかく不安から脱するためには、避けることをやめなきゃいけないんですよ。
一番いいのは、水でもなんでもいいから服濡らして人前にいくと良いんですけどね。
やってみるとわかりますが、かなり服がぬれていても人って気づかないものです。
どうしても早く治したい人は挑戦してみてください。
ホント良くなりますから。

「そんなことできたら苦労ないわ~!」って思う人は、少しずつ練習していくといいです。
まずは汗を隠すためにやっていることをやめていくことからで良いかと。
水をかぶらなくても良くなります。
うまくいかない時は相談しに来てくださいね。

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