「 2015年08月28日 」一覧

赤面で困っている人がやってしまうクセ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人前で話す時に赤面するのが怖い。
そんな人は、考え方や行動の仕方にクセがあるんですよね。
どんなクセかってわかります?
わからないって人は、以下の3つの質問を自分に問いかけてください。

①本当に赤面しているのか?

「なぜ赤面していると思う?」と聞くとよくある答えはこちら。
・以前赤面を指摘されたことがあった
・顔が熱いから赤面しているハズ

以前指摘されたからといって、いつも赤面しているとは限りませんよね。
あと顔が熱いことが赤面の証拠にしている人がいますが、そうとは限りません。
自分の経験や感覚に頼りすぎてしまっているクセがあるんですよ。
客観的に自分をみると良いですね。
赤面しているなぁって場面をスマホで撮影しちゃうとわかりやすいかも。

②本当に他人は気づいているのか?

赤面はしていることは本当だった。
ではそれに他人が気づいているって証拠はあります?
赤面している人って、あまり他人を見ていません。
自分の赤面を隠すのに必死になっているので、見られないんです。
だから本当に他人は赤面に注目しているか、周りを見てみましょう。
自分を見ている人がどれくらいいるでしょうか?
見ていたとして赤面に気づいている証拠はなんでしょうか?
自分を見ている=赤面を見ている、とは限りません。
意外に証拠は少ないものです。

③本当に他人は赤面をバカにしているのか?

赤面は本当。しかも確認したら他人も自分の赤面に気づいていることがわかった。
しかし、他人が赤面をバカにしているのは本当でしょうか?
他人の心の中を自分で勝手に予測していませんか?
よくあるのは「自分が赤面を気にしているのだから、他人も気にしているだろう」ってクセ。
自分が興味があることが他人は興味がないこともあるってことありますよね。
本当は赤面していること自体が他人にとって関心のないことである可能性ってたくさんあります。

基本的に赤面で困っている人は自分の作った恐怖の世界で苦しんでいます。
その恐怖はほとんどが事実ではなく、ある意味妄想の世界なんです。
自分の考え方と行動のクセに気づいて不安を克服する練習をすることで、妄想の世界から抜け出しやすくなりますよ。

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