浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
人の意見に左右されず自分を持つ。
自信がないって人にとっては、飛びつきたくなる言葉です。
しかしですね。
人の意見に左右されないなんて無理な話なんですよ。
自信をもってそうに見える人が、人の意見に左右されないわけではありません。
思いっきり影響を受けています。
「これは自分の考えだ」って思っていることだって、オリジナルなものではないことがほとんどです。
ニュース、好きな人、嫌いな人、環境、体調。
いろんなものに影響を受けます。
「もっと自分をもった方が良いよ」と言われて「どうしたら自分を持てるのか」って考えている時点ですでに影響を受けてますよね。
「自分を持つ方法」をネットで調べたり、本を買ったりしているのも同じ。
人の意見が満載です。
「自分を持てないのは親の目を気にして育ったからだ。自信がないのはそのせいだ」って理論が好きな人が多いのですが、ネットや本で仕入れた他人の意見から影響うけましたよね。
情報が入ってくれば、無意識に影響を受けるんです。
人の意見に左右されないって無理な話。
それに「自分をもてない」の良いところもあるんです。「人の意見をきける」ってことになりますし。
別に左右されるのが悪いわけじゃないです。
人の影響されて、良い方向に行けばそれでよいので。
でもなんか「自分をもてない」ことで困っているわけですよね。
こういう時は「自分をもっていない」ことでどんなことが困っているか?を具体的に考えていくと良いです。
具体的に考える手段はこちらの記事を参考にしてください。
解決の糸口のつかみ方 問題が起こったら最初にやるべきこととは
自信がもてないで困っていることってなんだろう?って考えてみましょう。
そうすると糸口が見えてきます。
「友人から嫌われるのでは?と思って、自分の意見が言えない」ってことが具体的な問題ならば、どうすれば自分の意見が言えるか?ってことになりますよね。
こうなると解決のゴールが見えてきます。
簡単かどうかはともかく。
「自分をもつ」「自信をもつ」が人生の目的みたいになっている人は気をつけましょうね。
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