浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
今回は心理学実験です。
あなたはステーキを食べにいきました。
①~③のどのステーキを選びます?
①西浦和牛のステーキセット(米・サラダは国産) 5000円
②すずのき牛のステーキセット(米・サラダは国産) 5000円
③すずのき牛のステーキセット(米・サラダは外国産) 5000円
選んだら下にスクロールしてください。
さて、どうでしたか?
②を選んだ人が多かったのでは?(①と③を選んだ人もいると思いますが)
なぜか。
劣っているものを選択肢にいれることで、そうでない選択肢が際立つ心理が働くからなんです。
①と②だけの選択だったら、どっちにしたらよいかわかりませんよね。
西浦和牛とすずのき牛(どっちも勝手につくったもの)なんて、きいたこともない。
そこに②のちょっと劣ったバージョンの③(外国産のサラダ)をいれると、ものすごく②が良く見えるのですよ。
そうするとあら不思議。
比較するもののない①より②を選びたくなる心理が働くのです!
別の例を出しましょう。
お見合いをするとき、相手のAさんは一対一で会うと普通の人だなぁって思った。
しかし、ちょっと感じの悪いBさんと3人で会うと、Aさんがとても良く見えるのです。
人と比較しないようにしよう!って思っても、人間ってのはついつい比較したがる生き物なんです。
この心理は特にビジネスの分野でつかわれています。
メニューとか商品のラインナップとか見てください。
メインの商品があると、だいたいそれより劣った商品(ちょっと安い商品)がありますから。
いわゆる「オトリ戦略」ってやつです。
私なんかは「そんな戦略にひっかかるか~!」って、劣る商品を選ぶという、どーでもよいことをしています。
もしこの戦略にひっかからないようにするなら「自分が本当に必要とするものは何か?」って常に自問自答するといいですよ。
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