浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
パニック障害が良くなった患者さんが言っていたとても役立つ言葉があったのでご紹介。
「体調大事にするのやめたら良くなってきた」
え~!って思いませんか?
この言葉はパニックをよくするのに役に立つんですよ。
なぜなら体調を気にしすぎて悪化していくのがパニックだから。
どういうことか解説します。
体調を気にしすぎてどんどん悪化する
パニック障害の人は自分の体調を大事にします。
過度に体に注意が向くんです。
ドキドキしてないか
息苦しさはないか
いつも体の調子をチェック。
ちょっとでもドキドキすると「これはパニックでは?」で考えて、体に意識が向きます。
意識が向くともっとドキドキしてきて、「やっぱりパニックだ!」となっていくのです。
「ドキドキを起こさないように体調を大事にしよう」って思えば思うほど、体は敏感になり、パニックが起こりやすくなります。
対処法は、不安な場所を避ける、頓服を飲む。
しかし、不安は避ければ避けるほど強くなる性質があるし、頓服薬がないと不安で常に持ち歩くようになります。
体を大事にする名目で外出を避け、行動範囲が狭まっていく。
こんな風に悪化していくんです。
体調は気にせずどんどん普通の生活をしよう!
だから体調を気にするのをやめるってものすごく大事。
ドキドキ、息苦しさがあっても、そのまま外出する。
体調悪いなら「あー悪いんだなぁ」で悪いなりに過ごす。
そんなことをしていると、パニックが改善するのです。
「症状があっても大丈夫」になってきます。
パニック発作は不快ですが危険なものではありません。
体調に左右されずフツーの生活をしていきましょう。
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