浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
うちの職場では健康診断が終わり、いたるところから「健康診断終わったからこれ食べよう」って声が聞こえてきます。
「それって意味ないじゃん」って言ってしまうと「人の気持ちがわからないのね!」と怒られてしまうので黙っています。
そうすると「鈴木さん、どうせ意味ないことしてるって思ってるんでしょ!」と言われるので、何をしていても怒られます。
まぁ、そういうキャラになっているので仕方がありませんが・・・。
実際に一時的に健康な食事をしようとすると、あとでもっと食べることがわかっているんですよ。
野菜を食べれば、ケーキを食べたくなる!
例えばダイエットをしたいから、お菓子は小さい袋にはいったいるものにしよう。
これは逆効果なんです。
海外での実験では、小さい袋にはいったお菓子と、大きな袋にはいったお菓子を食べた場合、前者の方が食べる量が多かったのです。
小さい袋にはいっているものを食べている、って安心してしまい油断してしまうから、って言われています。
ヘルシーなものをメインディッシュにした場合、デザートは高カロリーなものを食べやすくなることも実験でわかっています。
「健康(ダイエットのため)にするためにがんばってるよね。だからご褒美」となるので、逆効果になります。
健康診断の前は野菜中心の生活をしてがんばろう、ってやってもダメなわけです。
「こんなにがんばったんだから・・・」となり、食べる量が以前より増えていません?
過食症の人なんかはやってしまいがち。
なぜ過食が止まらなくなるかがわかりますよね。
「ダイエット食」って太らせるきっかけになるんですよ。
ダイエット食にする→がんばったからご褒美に甘いもの→もとに戻る→ダイエット食にする
ダイエット食をみたら「これは私を太らせるための罠なんだ」って思った方がよいかもしれません。
ずっと野菜ばかりの生活でやっていけます?無理でしょ!
対策としては、「太る」って思っているものを我慢すると食べ過ぎてしまうので、普段から計画的に食べてしまうと良いのです。
その方が食べる量が少なくなります。
ダイエットって永遠には出来ないようになってるんです。
やろうとするとしわ寄せがきます。
本当に健康上の問題があって、どうしてもやせたいっていうのなら、一生できるような「ダイエット」にしましょう。
ダイエットというか、習慣にしてもよいものにするのです。
「食べ過ぎを防ぐために食べる」
ダイエットで苦労している人は心がけてください。
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