浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
過食症って「やせたい」病気というより「太りたくない」病気なんです。
もちろんやせたい気持ちはありますが、それ以上に太るのが怖いんです。
これが錯覚や考え方のクセに現れます。
代表的なものを2つ挙げてみました。
お腹が実際よりも出て見えてしまう錯覚
お腹とか太ももとか「太っている」と考えます。
客観的な意味での肥満の人は少ないのですが。
人は気にしているところが大きく見える錯覚があるんです。
例えばクモが怖いって人は、怖くない人よりも大きく見えるのですよ。
あとダイエットをしている時にリンゴを見ると大きく見えます。
だから太るのが怖ければ、その部分が大きく太く見えるワケ。
「これ以上太ったら大変」「他人から太ったっていわれる」と考え、無理な食事制限をして過食に走るのが典型パターンです。
やせている人しか見えない
「周りはみんなやせている」と思いがち。
自分は太っていてダメだ、やせなきゃってなります。
人は「見たいものを見る」というクセがあるんです。
例えば、ほしいブランドの服があったとき、街中を歩いているとそのブランドを着ている人を多く見かけるようなることってありませんか?
過食症の人はやせている人ばかりに目がいって、平均的な体型の人にはまず目がいきません。
ダイエットをしている人はこの錯覚や考え方のクセに気がつけません。
かといって、客観的に太っていないことを他人から言われたり、データとして出されとしても納得いかないでしょう。
改善には、太るのではないか?太ったら大変!という怖さを克服していくことになります。
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