浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
心の病気になる前の自分に戻りたい。
今が苦しいほどこう思うのはもっともなこと。
しかし、前の自分に戻りたい!って強く考える人は、過去にこだわりすぎてしまい、症状が改善しにくい印象です。
良くなったとしても「これは前の自分じゃない!全然ダメ!」って。
そんな人はこう考えてみてはいかがでしょうか。
以前のような自分だったから心の病気が悪化したかもしれないって。
マイナスに考える傾向があった
完璧主義だった
苦しくても人には頼れなかった
言いたいことが怖くて言えなかった
症状で困っていても悪化していくばかりだった
前の自分だったからこそ、うまくいかなかったのではありませんか?
以前カウンセリングを受けていた方でこんなこと言っていた方がいました。
「前はなんでこうなったんだろう、前の自分に戻りたいと思っていた。でもあのままいったらどっちにしろ将来病気になっていたかも。病気になっていろんなことが気づけた。今のうち対処法がわかったからよかった」
ここまで病気をポジティブに捕らえらるってのは、しばらく経ってからからもしれませんが。
苦しくなっているってことは「このままだといけない」という自分からのメッセージ。
過去の自分のままだともっと苦しくなります。
新しい自分をつくっていくことが大事なんですよ。
新しい自分って?
前の自分に戻りたいなんていわず、前より活き活きとした自分になっちゃえ!ってこと。
悩んでいるときは自分を変える機会ってとらえてみましょう。
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