浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
職場やPTA、友人との会話。
人前での発表・スピーチ等、話す時に緊張してしまう。
震えるし、赤面するし、何話しているかわからなくなるし。
「人前で緊張しない方法」ってタイトルの本を読んでも効果がない。
薬を飲んでも漢方を飲んでも、効いているのかいないのかよくわからない。
これって緊張についての特徴を知っていないのが原因の一つ。
緊張しないようする努力をすればするほど緊張は強くなる性質があるのです。
「緊張しないようにしよう」って考えていることは「緊張」について意識が向きますからね。
そりゃ、逆に緊張します。
実際にリラクゼーショントレーニングは人前で話すのが不安って人に対して、効果はきちんと実証されていません。
だから緊張をとるために「リラックスしよう」「ドキドキしないように薬飲もう」としてもうまくいかないことが多いのです。
緊張した時にやってみると良いこと
ポイントは注意の方向を内側ではなく、外に向けること。
リラックスしようと努力しているうちは、体に注意が向きます。
だから緊張をしないようにしようって頑張っている人はもっと緊張するのです。
緊張が悪化するものはリラックスしようとする以外にも
・聞いている人達をみないようにする
・震えないように脇をしめる
・原稿を棒読みする
が代表的です。
やっちゃダメな行動ですが、結構やっていません?
そこで外に注意を向けます。
話していることや、話しを聞いている人達に注意が向けるのです。
話すのが不安な人にとって外に注意を向けるって結構怖いことです。
これは練習が必要となります。
また緊張はあってもよいことを前提にしましょう。
「緊張しているうちはダメなんだ」と思っているうちは、苦手なままです。
そもそも人間のパフォーマンスはある程度の緊張があったほうがよくなります。
緊張がありながらも、外に注意を向け話しきればOKにしていきましょう。
何度もやっていくうちに、恐怖心があっても大丈夫になっていきますよ。
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