心の病気を治すには思い込みが大事だった!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

風邪薬は風邪を治していない!
体の病気も心の病気を治すときに思い込みって大事です。
風邪薬って、風邪を治す薬じゃないってしってました?
風邪薬はせきや鼻水、熱を下げるなど、風邪の症状を緩和するものなんです。
治しているわけではありませんし、菌やウィルスを殺しているわけでもありません。
ちなみに風邪を引き起こすものの多くはウィルスなので抗生剤は効きません。
早めに風邪薬を飲んだから早く風邪が治るわけではないのです。

「風邪薬飲んだら治ったよ」という人がいるかもしれません。
だから風邪薬を飲むのでしょう。
それは思い込みです。
自然に治っただけ。
風邪はほっといても自己免疫力で治ります。
自然に治ったのを「薬のおかげ」って思っているだけなんです。
このあたりはネットでも調べてもらえれば、すぐに出てきます。

でも、風邪薬を出されてそれを飲むと安心して症状がよくなっていく気がしませんか?
思い込みって大事なこともあるのかもしれません。

心の病気も思い込みで治ることもある!
精神科の薬でも薬の効果じゃないんだけど、薬を飲むと症状がよくなることがあります。
代表的なのはプラセボ効果というやつ。

このプラセボ効果。侮ることなかれ。
痛みや睡眠、吐き気、または心の病気など結構効くのです。

極端な例を挙げると、うつといわれ落ち込んでいた人が抗うつ薬を飲んだら、翌日から元気になった!とか。
抗うつ薬はそんなに早く結果はでません。

心臓がドキドキした時、頓服薬を飲んだら数分で収まった、とか。
即効性がある薬でもそんなに早くは効きません。

うつ病なんかは何の効果もない偽の薬を「うつに効くお薬ですよ」として出されると、一定の人は良くなることが研究でわかっています。

漢方飲んだらうつやパニックがよくなった、って人もいますが、漢方はうつやパニックに対する科学的根拠はありません。

民間療法やサプリメント、はたまたカウンセリングなんかでもプラセボ効果といわれるものがあります。

ある種の思い込みって大事なんですよね。
信頼しているお医者さんなんかから「これを飲むとよくなるから」と言われれば、良くなる可能性が高くなるかもしれません。

そういう意味では風邪でも心の病でも、信頼できる治療者のもとで治療していくと思い込みが最大限発揮されて症状が改善していくかも!?

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