浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
強迫性障害の治療でよくある間違いがあります。
治療を「強迫行為をしなくても安心だってことがアタマでわかること」と考えていること。
例:
カギをかけたか確認をしなくても大丈夫だったことがわかる
縁起が悪いと思ったことをしても何も起こらないのがわかる
汚い手で触っても安心なことがわかる
これは間違いですよ~!
この考え方でやっているといくらやってもうまくいきません。
医療機関でも知らない人が結構いますので注意しなくてはいけません。
安心を求めるのは逆効果!
強迫行為をしなくても何も起こらないことがわかり安心する、を目指してはいけません!
なぜなら結局安心を求めることになるから。
安心を求めるのは強迫行為をしているのと変わりません。
「今度はカギをかけてないかも」
「今度もダメかも」
と、いくらでも不安は復活するんです。
何も起こらない可能性なんてゼロにはできないのです。
いつまでも安心なんかできません。
安心よりも不安に慣れる
強迫性障害の治療の基本は不安に慣れていくこと。
完璧に安心できなくても大丈夫、になっていくとよいのです。
「完全には安心でないことがあってモヤモヤするけれど、まぁいいか」って感じが近いかも。
「何も起こらない」って、アタマでわかることではありません。
完璧な安心ではなく、リスクも引き受ける。
不安なことは起こってから考える。
そのようになっていくと症状は改善していきます。
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