「 2014年12月06日 」一覧

逃げられない場所が苦手!パニックになったら気をつけること

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人で混んでいる場所、逃げられない場所が怖いって人はクリスマスや正月などのイベントは大変です。
混んでいるとこばかりですからね。
逆にいえば治すチャンスでもあります。

今回は混んでいる場所に行った時どうすればよいのか?どんなことに気をつければよいのか?について。

先日、一度見てみたかったプロジェクションマッピングを見てきました。
たまたま抽選であたったため見られました。
私がやるとあたらないでいつも抽選は他人にやってもらいます。

IMG_1530_convert_20141204222238.jpg

日曜日であったこともあり、ものすごい人です。
座って見られる席にすわると、もう終わるまで出られません。

パニックの人は怖くありません?
人ごみ、ドキドキ、締め付けられる感じ、息苦しさ、逃げたくても逃げられない状況。
恐怖から逃げることばかり考えてしまう。
せっかくのプロジェクションマッピングに集中できません。

このような時は下手に不安を下げようとしてはいけません。
不安を下げることばかり考えると、体の嫌な感覚に注意が向きやすくなります。
そうするともっと不安は強くなるのです。

どうすればよいか?
体の嫌な感覚はとりあえずほっときましょう。
気が狂うことも、おかしくなることも、死ぬことも、コントロールできなくなることもありません。
そうしていくうちに嫌な感覚に慣れてきます。
何回か練習は必要ですが。

そして今起こっていることに注意を向けていきましょう。
プロジェクションマッピングなら、どんな映像なのか、どんな音がするのか、空気の冷たさ・暖かさは、などに細かく注意を向けていきます。よ~く、こまか~く、見たり、聞いたり、感じたりしてみてください。
嫌な感覚から気をそらすことが目的ではありません。
嫌な感覚がありながらも、ほかの感覚を感じとろうとすることが大事。
だから100%集中しなくても大丈夫だとしてみましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。