対人恐怖症の人が飲み会で注意するポイントとは?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

対人恐怖症や社交不安障害の人が忘年会で気をつけたいことがあります。
飲み会シーズンで不安になっている人もいますよね。
タイプ別に気をつけてほしい点を挙げてみます。

赤面恐怖症の人、自分の表情や仕草が不快さを与える・自分のことを変に思っていると不安な人。
顔が赤くなるのが不安なので、とりあえず酒飲んで赤くなっちゃえ~!となりがち。
あと店の照明が暗い場所を選ぶ、正面に誰かが座らないような席にすわるなどして表情をごまかす人も。
ごまかしているうちは良くなりません。
そのままの自分を見せてみたらどうなるのかを試してみる必要があります。

・震えが怖い人
お酒を誰かに注ぐ時に震えを気にしがちです。
震えを止めようとしても無駄。もっと震えます。
酒でごまかしていると克服ができません。
思いきって震えながらお酌してみるととっても良くなる可能性があります。

・会話が不安な人
「自分のことをつまんない奴だと思っているに違いない」と思って無理に話そうと思うとドツボにはまります。
日常会話の9割をどーでも良いことです。
「次に何話そう」なんて考えながら話していると逆に会話に集中できません。
無理に面白い話をしようなんて思わなくてよいです。

3つのタイプには共通していることがあります。
人目が気になっているけれど、自分は人を見ていないってこと。
不安で注意が頭の中にいったり視線が下を向いたりしていますから。
そうするとどんどん自分の不安や妄想が広がってきます。
「他人はこんな風に思っているに違いない」って。

注意の方向が頭や緊張ではなく、人を見るなど外にいくと不安を受け流せるようになってきます。

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