浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
反省って役に立っていないことが多いんです。
さらに状況を悪化させることさえあります。
何か失敗した時。
反省して次にどうすれば良いか具体的・効果的な対策を考えて、それでおしまい、といければ問題ありません。
しかし「いつも失敗ばかり」「将来どうなるのだろう」と抽象的なことを考えるのは問題です。
また何時間も考え続けても駄目です。
結論はでましせんし、効率は非常に悪いのです。
失敗したら反省しなきゃいけない、って思い込みがある人もいます。
自分を責めるようなことを「反省」とするのは無駄です。
「罪悪感を感じて、心から反省しなければいけない。そうではなければ同じこと繰り返す」といった精神論は役に立ちません。
自信をなくして落ち込むだけ。
そもそも「心から反省」ってどういうこと?落ち込んでいるように見えるってこと?
抽象的ですよね。
同じ失敗を繰り返さないためには次に何をすればよいのか、どうすればよいのか?が大切です。
そんなわけで効果的でない反省をしないためにチェックしておきたいポイントを2つあげます。
・反省中考えていることは具体的ですか?
「自分はだめだ」「どうなるのだろう」「なぜ自分はだめなのだろう」は抽象的で考えても無駄です。
何をどうすれば具体的なことだけ考えましょう。
考えることを行動の部分にしぼると具体的になりやすいですよ。
・ダラダラと反省していませんか?
長時間考えても結論がでないことが多いのです。
考え込んでマイナス思考になり、うつっぽくなるだけ。
5分くらい考えて良い結論がでなかったら反省するのをやめましょう。
ダラダラと考えるのは反省ではなく単なる考え込みです。
本来効果的な反省は未来をよくするためにやるもの。
自分の反省は役に立っているか?考えるだけになっていないか?振り返ってみましょう。
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