浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
ビシャッ!
歩いていたら突然近くに落ちてきた液体。
鳥の鳴き声。
鳥のフンだ・・・。
危うくあたるところでした。
ここで不安よぎります。
本当に私にあたっていないかったのか?
飛び散った液体が自分についたのでは?
そう思うとそんな気もしてくる。
最近強毒性の鳥インフルの話題があるし、なんか不安。
手も頭も服も洗った方が良いのか?
あー、どうしよう。
・・・こんな出来事が先日ありました。
強迫性障害の中でも洗浄・不潔強迫の人で鳥が怖い人がいますよね。
上記のようなことって考えませんか?
何時間も全身洗ったり、汚れたかどうかを常に確認して日常生活に支障が出来ています。
強迫性障害の人でなくても、結構不安になる出来事かもしれません。
フンだけではなく、鳥自体も不安な人もいます。
鳥のフンに強いウィルスがあるイメージが強いのでしょう。
鳥のフンの近くを通っただけで不安になる人も。
靴に注意が向くと、靴にフンがついたかどうかが気になります。
鳥がいそうな公園などを避けるようになるかもしれません。
フンがついたかどうかを周囲に確認したり、全身洗いたくなったりするでしょう。
避ければ避けるほど、洗えば洗うほど不安になるのが強迫性障害の特徴。
「だって万が一本当にフンがついてたらどうするの?」と思いません?
それでも避けたり洗ったりしてはいけません。
生活のあらゆるとろこが「万が一」を気にして、不安の対象になっていきます。
またフンに触れたかどうかアタマの中で確認したり、周囲に聞いたりすることも症状を悪化させますので気をつけてください。
洗浄・不潔強迫は行動療法がとても効くことが実証されています。
自分なりに本などを見てやっている人がいますが、結構やり方が間違っている人がいるので、良くならない場合は相談してください。
私は鳥のフンの出来事の数十分後、そんなことは忘れて過ごしました。
強迫性障害の治療をしていくうちに、私も以前よりあまりフンに対して不安は少なくなったような。
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