薬がないと外出が不安 パニック障害の再発を繰り返すワケ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人で自宅から離れれば離れるほど怖くなる人いませんか?
そのような人は外出時の「持ち物」に特徴があります。

よくある持ち物は・・・
・スマホ
・飲み物
・ガム、アメ、フリスク
・頓服薬
・音楽プレーヤー

手ぶらでは外出するのが不安なのです。
外出先でパニック発作が起こったら困るから。
いざとなったら助けを呼ぶためにスマホや携帯電話を持ち歩きたくなります。
発作を恐れるからごまかすために飲食物や薬を持ち歩きます。

これらのものを持ちあるくことが必ずしも悪いわけではありません。
しかし、持ち歩かないと外出できないとなっている場合は別です。
持ち歩いていることがパニックを克服できない理由のひとつになっています。

「持ち歩いて安定しているから良いのでは?」と思うかもしれません。
しかし、パニック発作を恐れているうちはパニックを克服できていないのです。
何かある度に悪化する可能性があります。
ずっと病院で薬をもらい続けることにもなります。
もちろん、それでも良いという考え方もありますが・・・。

いつかパニックに左右されない生活を送りたい、薬をやめたい、妊娠を望んでいるから薬は控えたい、そんな人はパニックの対処法を学んでいきましょう。

手ぶらでは外出できない人は、持ち物を減らしていく必要があります。
そのためには「パニック発作があっても大丈夫」と思えるようになる練習をしていくと良いのです。

手ぶらで外出ができない人は本当に今のままでよいのか、考えてみてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。